退職代行を断っていた弁護士が引き受けるようになった理由は
需要の高まりにつれて、退職代行への考え方が変化したという話もあります。
2022年9月に「退職代行の依頼を最初は断っていたが、最近は引き受けるようになった」という弁護士の投稿が話題を呼びました。
その弁護士は、退職代行の依頼が来るようになった当初は「(退職するためには)書面で退職の意志を表明して会社に行かなければいいだけなので、自分でやったほうがいいですよ」と伝えて断っていたそうです。
ところがふたをあけてみると、「退職届を出した社員を反射的に懲戒したり、損害賠償を請求する」「社長が家まで怒鳴りこんでくる」といった不適切な対応を取る事業者が思いのほか多いという現状を受けて「最近はお引き受けしています」と書いています。
退職代行なんてやる必要ある?と思っていたが、予想以上にモラルの無い会社が多くて必要性を痛感した話 - Togetter
この投稿に対し「そんな対応をとる企業があるなんて、にわかに信じがたい」と驚く声が多数寄せられました。
その一方で、「(退職の手続きにあたり)恫喝と恐喝が基本の会社は割と多いですよ」「常軌を逸した経営者は存在します」と実際に大変な会社と相対したという報告も相次ぎました。
同じく士業に携わるXユーザーから「私も受けます。自分で退職できる人はわざわざ弁護士に相談に来ない」という声も。
退職代行の普及に伴って、退職で思わぬトラブルを抱えるケースへの認知・理解が深まっていったという側面もありそうです。