台湾から来日8年「AKB48での活動は本当に奇跡だと感じました」 新たな道行く真楪伶さんの思い

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インドネシア・バリ島で3日かけて撮影

6年ぶりの水着姿も披露した (C)KADOKAWA (C)ILLUMINUS/CANVAS PHOTO/ You Ishii
6年ぶりの水着姿も披露した (C)KADOKAWA (C)ILLUMINUS/CANVAS PHOTO/ You Ishii

―― 確かに真楪伶さんは、他のメンバーとは大きく異なる経緯でAKB48に加入しています。15年8月に「AKB48台湾オーディション」に合格し、台湾でのレッスンなどを経て16年2月に来日。後に劇場デビューしました。その後、18年発売のシングル「ジャーバージャ」では、27人いた「選抜メンバー」のひとりに選ばれました。

真楪伶: 日本在住ではなかったので、最初は挑戦するチャンスもいただけず、AKB48に入る夢は一生実現できないだろうと思っていました。ところが、唯一の海外オーディションが台湾。この時点で奇跡ですし、何の強みもない自分が最後まで残って、1人だけ選ばれたことも奇跡だと感じました。振り返ってみたら、AKB48での活動は本当に奇跡だと感じました。卒業と同時に改名したのですが、新しい名前にも「キセキ」って書いてあるんですよ!

―― 「楪」を部首ごとに分解すると「木世木=キセキ=奇跡」と......。

真楪伶: そうです!卒業して新しい奇跡が始まったと感じているので、タイトルには絶対に「奇跡」を入れたいと思っていました。

―― 卒業公演は2月20日。その1週間後の2月27日にはXに「卒業旅行、行ってきます」と投稿しています。これがロケだったわけですね。卒業旅行なら一人旅か友人と一緒かな?と思っていましたが、2月29日の投稿では「順調です」という一言とともに「本日のメイク」を紹介していたので、ちょっと不思議だったんですよね......!

真楪伶: 実は6人いました。(笑)

―― 「卒業旅行」は5日間で、移動を除くと撮影期間は実質3日間だったと聞きました。行き先はインドネシア・バリ島。これは少し意外な気がしました。国内の風光明媚なスポットや、それ以外にも例えば、ふるさとの台湾などいろいろ候補はあると思いますが、どういう経緯で決まったのでしょうか。

真楪伶: KADOKAWAさんからご提案いただきました。行ったことがなくて、どんな場所かも分からなかったのですが、調べてみたらすごくきれいな場所だと思いました。私にとって、本当に新しいスタートのタイミングなので、行ったことのない国に行って、見たことがない風景を見て、食べたことがない食べ物を食べて......本当に新鮮で、新しいスタートを切ることができると思いました。
KADOKAWA編集者: 改名もされましたし、「新しいスタートを新しいところで」ということですね。
真楪伶: 今になって思うと、本当にありがたいご提案でした。コロナ禍もあって、最近海外で撮影しているAKB48のメンバーは本当に少ないです。シンガポールでのトランジット(乗り継ぎ)を含めると、飛行機で10時間もかかる遠い場所で撮影できたのは貴重でした。

―― バリ島はビーチの印象が強いですが、いろいろな側面があります。観光スポットとして有名なクタビーチ、山間部で熱帯雨林が広がるウブド、おしゃれな町として注目度が上がっているチャングーの、大きく3か所で撮影したと聞きました。現地でやりたいことや、事前にリクエストしたことはありましたか。

真楪伶: きれいなリゾートで、朝日、光が入る場所で撮りたい、といったお願いはしました。敏腕編集者がおられるので、基本的には「お任せ」でした......!(笑)
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