「井上選手に軍配が上がるのが当然だとしても見どころはある」
18戦全勝(8KO)のグッドマンは、7月にノンタイトル戦を行い、12月に井上挑戦の青写真を描いている。
一方のアフマダリエフは23年12月に指名挑戦者決定戦を制し、井上への挑戦の機会をうかがっている。
この他にはWBC世界同級1位アラン・ダビ・ピカソ(メキシコ、23)、元世界3階級制覇王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン、35)らが候補に挙がる。
このような状況の中、金平会長は「井上選手と対戦して面白いと思えるのは、挑戦する権利があるアフマダリエフ選手だと思います」とし、その理由について次のように説明した。
「井上選手と戦う場合、無敗だから何とかなるということではなく、これまで誰と対戦してきたかということが大事になります。そういうことを考慮すると、やはりアフマダリエフ選手になる。(マーロン)タパレス選手に負けたという事実はあるが、過去に戦ってきた相手の質、実績をみると唯一、勝負になりそうなのがアフマダリエフ選手だと思います」
16年リオデジャネイロ五輪銅メダリストのアフマダリエフは、プロ8戦目でWBA・IBF世界スーパーバンタム級王座を獲得。4度目の防衛戦でタパレスに敗れ王座から陥落した。アフマダリエフに勝利したタパレスが井上と対戦した経緯がある。
アフマダリエフに一定の評価を与える金平会長は、こうも語る。
「アフマダリエフ選手は、ネリ選手やフルトン選手と違うタイプ。体もしっかりしている。アマチュアの実績もあって、テクニックもしっかりしている。あとはどう戦うか。井上選手の充実ぶりを見たら、井上選手に軍配が上がるのが当然だとしても見どころはあると思います」