秋葉原の需要そのものが減少
ランドマークのような施設が消え、通信関連や電子部品販売の小型店が次々と姿を消した秋葉原。こうした店を目当てにしていた人々の足が向かなくなっていると、廣瀨氏は説明した。
Eコマースの発展も影響しているという。インターネット通販の拡大のため専門店で買わなくても済み、必ずしも秋葉原にくる必要がなくなったことが挙げられる。
一方で、10~20代の「推し活需要」の点から考えると、テーマカラーの商品を買う「推し色消費」ができるコラボカフェやイベントが、原宿や東京スカイツリーで開催されることがある。このことから、次のように指摘した。
「推し活を含めた『オタ活』全般をする人口は増えているため、関連の市場の規模が大きくなっている。また、秋葉原以外の地域でその需要が満たせるようになっていることもあり、秋葉原に対して需要を見いだしていたのはアニメ、ホビー、マンガ、アイドルなどのアキバ系コンテンツを消費しているオタクのみでジャンルによっては秋葉原に来なければいけない理由は、そもそもない」