韓国メディアが大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平選手(29)が、26年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場するかどうかに注目している。
スポーツ紙の報道によると、大谷は2024年5月28日(日本時間)、26年に行われる第6回WBCへの出場意欲を示したという。この報道を受け、複数の韓国メディアが大谷の特集記事を組み、独自の視点で記事を展開した。
「大谷翔平が次のWBC出場に強い意志を表わした」
野球において日本をライバル視する韓国にとって、大谷が日本代表としてWBCに出場するか否かは大きな問題のようだ。
「スポーツ朝鮮」(WEB版)は、日本メディアが報じた大谷のコメントを引用し、「MVP大谷、次のWBCも出場宣言『自分の思い通りにはならないけども』」とのタイトルで記事を展開した。
記事は「23年WBCでMVPとなった大谷翔平が次のWBC出場に強い意志を表わした」と書き出され、23年大会の大谷の活躍に触れながら侍ジャパンのチーム作りについて、次のように言及した。
「次の大会は26年3月に開催されるため、まだ2年近く時間がある。しかし、日本は昨年のWBC優勝に勇気付けられただけに、すでに準備に熱を上げている。日本代表チームの井端弘和監督は近日中にアメリカに渡り、大谷、ダルビッシュ有、山本(由伸)ら主力選手と会う予定だ」
「怪我を恐れてWBCに参加しない選手も多い」
韓国有力紙「中央日報」(WEB版)は「『二刀流→肘手術2回』大谷、2026年WBC出場か『ずっとトップにいることが重要』」とのタイトルで特集記事を組んだ。
記事では「大谷は昨年3月に開催されたWBCで打者として7試合打率4割3分5厘(23打数10安打)、1本塁打8打点9得点1盗塁、OPS1.345。投手として3試合(9 2/3イニング)2勝、防御率1.86を記録し日本の優勝を導いた」と解説し、こう続けた。
「しかし、投打兼業で怪我のリスクが大きい大谷は、26年に開催される予定の次のWBCに出場するかどうかはまだ分からない状況だ。シーズン前に開催されるため、怪我を恐れて参加しない選手も多い」
韓国は近年、五輪、WBCなどの国際大会で低迷している。
ベスト8を目標としたWBC23年大会では1次ラウンドで日本と同じB組に入り、オーストラリアとの初戦を7-8で落とすと、第2戦目の日本に4-13の大敗を喫した。
第3戦、第4戦と連勝したものの、1次ラウンド2勝2敗の3位に終わり、3大会連続で決勝トーナメント進出を逃した。26年大会は決勝トーナメント進出を目指しているだけに、ライバルとなる侍ジャパンの「主砲&エース」である大谷の動向が気になるようだ。