【西武】渡辺久信・監督代行、初戦は黒星 ミスも出たが...「大幅なテコ入れ」吉と出るか

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   渡辺久信GM(ゼネラルマネージャー)が監督代行に就任し、再出発を図った西武だが初陣を飾れなかった。

  • 埼玉西武ライオンズの本拠地・ベルーナドーム
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コルデロを昇格即スタメン、中村剛也を10年ぶり一塁起用

   交流戦初戦となった2024年5月28日の中日戦(バンテリン)。11年ぶりにユニホームに袖を通した渡辺監督代行は、大胆なテコ入れを図った。

   打撃不振でファーム暮らしだったコルデロを1軍昇格させ、「7番・左翼」でスタメンに抜擢、中村剛也を14年5月21日以来10年ぶりとなる一塁で起用した。

   結果から言えば、絶好機を逃したのが響いた。

   2回に先頭打者の中村が中越え二塁打で好機を作ったが、蛭間拓哉が遊ゴロ、佐藤龍世が二ゴロ、コルデロが一直と先制できず。

   また、攻撃偏重のオーダーで守備に綻びが生まれた。

   3回に先頭打者・岡林勇希の左前打を、コルデロが後逸して無死二塁に。続く高橋宏の犠打を今井達也が三塁に悪送球して、先制点を奪われた。田中幹也にスクイズを決められて2点目。

   こうなると苦しくなる。4回にディカーソンのソロで突き放されると、5回以降はスコアボードが動かず、散発4安打で完封負けを喫した。

「いるメンバーでやるしかない」

   就任2年目の松井監督が成績不振の責任を取るかたちで休養し、渡辺監督代行が交流戦から指揮をふるう。

   前回の監督時代は、就任1年目の08年に日本一を達成。13年までの6年間でBクラスは1度のみと毎年のように優勝争いに絡んでいたが、今回は状況が違う。

   若手が伸び悩み、得点力が深刻な中で局面をどう打開するか。

   スポーツ紙記者は

「いるメンバーでやるしかない。初戦は結果が出ませんでしたが、コルデロを左翼、中村を一塁で起用した策は相手バッテリーに脅威を与えるという点から見れば悪手ではないと思います。守備力は大事ですが、得点を取らないと白星を重ねられないですから」

と采配に理解を示す。

   借金16で最下位に低迷するが、試合は続く。大幅なテコ入れで上昇気流に乗るきっかけをつかみたい。(中町顕吾)

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