セブン-イレブンが、「焼き立てパン」の販売に力を入れる。レジ横にショーケースを設置し、オーブンで加熱した焼き立ての風味のあるパンを提供する取り組みを始める。
今後、対象店舗を3000店に拡大することを目指すという報道もある。セブン&アイホールディングスを取材し、そのねらいを聞いた。
2年前に「テスト販売」
J-CASTニュースでは2022年3月16日、セブン-イレブンが「焼き立てパン」のテスト販売の様子を報じていた。商品は「パン・オ・ショコラ」や「バター香るメロンパン」などで、これらの提供は「ごく一部の店舗」でテスト的に行われたものだった。
2024年になり、全国で販売を本格化させる。セブン&アイホールディングス広報によると、「4月末時点で全国の約770店舗で展開し、今後順次拡大していく予定です」。
商品は5種類。メロンパン、チョコクロワッサン、クロワッサン、フィナンシェ、チョコクッキーだ。広報は「焼き立てパンだけではなく、焼き菓子も同じ場所・カテゴリで販売しており、当社としては『焼き立てベーカリー』という認識です」とした。
店のオーブンで焼くことで、「パンや焼き菓子の香りや食感を楽しんでいただけるような商品づくり」をしていると説明。コーヒーやカフェオレを販売する「セブンカフェ」とも合うメニューも、今後検討していくという。
菓子パン・総菜パンとのすみ分け
コンビニ各店では袋に入った菓子パンや総菜パンを扱っている。セブン&アイでは、これらを「いつでもどこでも手軽にお召し上がりいただける商品」と位置付ける。
新たに登場する「焼き立てベーカリー」は、「出来立て」を味わってもらうことで、新しい価値を感じてほしいと考えているそうだ。