2024年5月28日に放送されたNHK朝の連続テレビ小説「虎に翼」第42話で、主人公・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)の夫で出征中の優三(仲野太賀さん)が「戦病死」していたことが明らかになった。
父・直言が隠していた、優三の死亡通知書
ドラマは昭和初期に日本で初めて法曹の世界に進んだ女性・三淵嘉子さんの実話に基づき、寅子が仲間たちと切磋琢磨しながら自らの道を切り開く姿を描く。
終戦から1年が経った。いまだ優三の消息は分からないが、直言は「みんなで優三君の帰りを楽しみに毎日頑張ろう」と声をかける。そんななか、直言が病に倒れてしまう。寅子は、その際に床に落ちた写真立ての裏に「ある紙」が隠されているのを見つける。手に取ると、直言は「見るんじゃない!」と制止。それでも寅子が開くと、それは優三の「死亡通知書」だった。場所は「遼寧省」と旧満州の地名が、死因は「戦病死」と記されており、優三が満州の地で病死していたことが判明するのだった。
「なんて残酷だ...」推察する声続々
猪爪家の書生として、寅子のよき理解者として、初期から多くの視聴者から愛されていた優三の死に、視聴者からは悲しみの声が寄せられた。
その一方で、戦死ではなく「戦病死」と記載されていたことに注目する声も。優三といえば、高等試験(現在の司法試験)を受験する際や、寅子に結婚を提案する際など、精神的にストレスのかかる場面でよくお腹を下す描写が入れられてきた。そういったことから、視聴者からは
「優三さん戦病死って、お腹弱かった事がフラグだったの!!??」
「あんなにデリケートなお腹の優三さん。下痢が続いたら脱水で命落としちゃうかも... 何の手当もしてももらえそうもないしね」
「お腹の弱い優三さんが無事な訳がないんじゃ〜!腸チフスとかあぶない病気はたくさんあるんじゃ〜!」
「お腹弱かったのが戦病死の伏線なんて残酷だ... 水あたり、赤痢、腸チフス...悪化する前に帰して欲しかった」
などと、推察する声があがっている。
なお、優三のモデルとなった、三淵さんの夫・和田芳夫さんは中国に送られ、そこで肋膜炎(肺の外部を覆う胸膜の炎症)が悪化。終戦後、長崎の陸軍病院に引き上げるも、亡くなってしまう。