阪神・佐藤輝明がファームに降格して2週間を迎えた。
昨年(2023年)もファームに6月下旬に降格したが、10日後に1軍昇格している。交流戦が5月28日から開幕するが、どのタイミングで1軍から声が掛かるだろうか。
プロ4年目を迎えて立ち位置は変わってきた
スポーツ紙デスクは、こう指摘する。
「再昇格のためにはいろいろな課題をクリアしなければいけない。三塁守備の精度を高めることがクローズアップされますが、最も重要なのは野球に向き合う姿勢でしょう。今までは打てなくても起用されていましたが、プロ4年目を迎えて立ち位置が変わってきている。攻守にムラがあり、好調な時期が長続きしない。今は必要不可欠な存在ではないという危機感を持たないと。
本人が一生懸命でも必死さが伝わっていないので損をしている部分があるが、三振に倒れた後にふてくされたような素振りを見せると、チームの士気に影響する。守備も一つのミスが投手を含めた他の選手たちの人生に関わってくる。もっと執着心を見せてほしいですよね」
三塁のポジションに入った渡邉諒が好調
佐藤がファーム降格し、三塁のポジションに入った渡邉諒はバットが振れている。
25日の巨人戦(甲子園)で今シーズン1号左越えソロ、翌26日の同戦でも0-0の7回に菅野智之から先制の右前適時打を放つなど、10試合出場で打率.308、1本塁打、2打点と存在をアピールした。
三塁のレギュラーは白紙に戻ったといってよいだろう。佐藤は再び奪い返せるか。ファームから再びはい上がる姿を阪神ファンは待ち望んでいる。(中町顕吾)