「S Work」を選ぶべき?
新幹線の中でも仕事をしなければならない人は、東海道・山陽新幹線なら「S Work車両」、東北・北陸ほか新幹線なら「TRAIN DESK」(休日や最繁忙期を除く)を選ぶのがいい。とくに「S Work車両」は、接続時間無制限の高速Wi-Fiが完備され、パーティションやドリンクホルダーも完備した「S WorkPシート」もある。パソコンの入力音などが多少あっても、問題にならない車両だ。
逆に、のんびりしたい人はこのような車両を選んではいけない。
スペースを確保したいからグリーン車、という人もいるだろう。もちろん、そのぶん高くなる。グリーン車は2列+2列の4列だ。
東京から新大阪に、通常時期に「のぞみ」で行く場合、「EX予約」指定席で1万4230円、グリーン車で1万9100円となる。差額は4870円。2時間30分程度の東海道新幹線で、この差額。ただ、普通のビジネスパーソンは出張旅費ではグリーン車には乗れない。自腹を切るかどうか迷うところだ。
ただ、グリーン車の中でパソコンをカチカチ、は他の乗客の迷惑となるだろう。
仕事をしたければビジネス向け車両、そうでなければふつうの車両ということで判断し、普通車ではA席からE席までどの座席に座るかは状況次第である。C席は意外とありだとは考える。E席が「いい席」なのは確かだが、外を眺めず仕事や読書をするのに時間を使うならば、窓側を選ぶ必要もないのでは。(小林拓矢)
筆者プロフィール
こばやし・たくや/1979年山梨県甲府市生まれ。鉄道などを中心にフリーライターとして執筆活動を行っている。著書『関東の私鉄沿線格差』(KAWADE夢新書)、『JR中央本線 知らなかった凄い話』(KAWADE夢文庫)、『早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした』(講談社)。