夜間は鈴の緒を柱にくくり付けて対応、今回の事案との関連は否定
この投稿から2日後の5月25日、八坂神社は、「御本殿鈴の緒について」と題するお知らせを公式サイトで出した。
そこでは、「参拝者皆様の安全を考慮し、御本殿の鈴の緒を17時頃~翌6時頃まで上げております」と告知した。そして、「その時間帯において通常のお参りはできますが、鈴を鳴らしてのお参りはできませんのでご了承の程宜しくお願い申し上げます」と呼びかけている。
神社の総務部は27日、J-CASTニュースの取材に対し、このお知らせは今回の投稿がきっかけではないとして、次のように説明した。
「ここ1、2年で、参拝者の方が強く振って、上から吊っている鈴の緒が落ちたことがありました。ケガの報告はありませんでしたが、面白半分か、鈴が鳴りにくい構造からそうした可能性があります。夜間は職員の目が届かず、何かあっても対応を取れない恐れがありますので、鈴の緒を柱にくくり付けることは前から検討していました」
動画の投稿については、「鈴の緒を振った場面が確認できず、動画のときも職員が見ていませんでした。前後関係も分かりませんので、外国人の方が一方的に悪いのかは判断できません」と説明した。
ただ、動画が投稿された23日は、Xユーザーが明かしたように、神社の夜間当直が動画の女性と見られる参拝者から話を聞いたことを認めた。
八坂神社を管轄する京都府警の東山署は27日、取材に対し、次のように話した。
「一般の人から本部に連絡があって、この案件については把握しています。管理している八坂神社から器物損壊などの被害届が出されれば捜査しますが、その相談は来ていません。動画の女性から相談があったかは、プライバシーもあるので、お話しできません」
京都市の観光MICE推進室は同日、取材に対し、こう述べた。
「動画は拝見しましたが、女性の方が注意したときの映像がなく、どういう経緯か分かりづらいので、現在は注視しているところです。市には、認定通訳ガイドの制度があり、登録者に動画の男性と似た方がいるのか確認しましたが、該当はありませんでした」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)