元SMAPで「新しい地図」の草なぎ剛さんが2024年5月26日放送のバラエティー番組「日曜日の初耳学」(MBS・TBS系)に出演し、劣等感から抜け出した考え方について明かした。
恩師のつかこうへいさんから学んだ、「不完全」という輝き
番組では、今でこそ俳優業を心から楽しんでいる草なぎさんが、芸能コースに通っていた高校時代は仕事がなく「3年間無遅刻無欠席」だったり、初主演の時期がSMAPメンバーのなかで最後だったりと、周囲と比較して焦りや劣等感を抱く時期があったと紹介される場面があった。
それを救ってくれたのは1999年、25歳のときに出演した舞台「蒲田行進曲」で出会った演出家・つかこうへいさん。草なぎさんは「演技の扉を開花させてくれた」恩師であると話す。つかさんからは「君の中には魔物がいる。そこがすごくいい。感情の扉を開こう」と言われたという。
「蒲田行進曲」で売れない役者・ヤスを演じた草なぎさんは、当時の自分と重なる部分があったことから「ヤスというフィルターを通して、自分の気持ちをすべて舞台に注ぎ込めた」と回顧。「今もそういうところが繋がって来てて、僕はすごく未完成なんですよ。完全な人なんていないわけで」と続けた上で、
「だけど、つか先生とヤスを演じたことで、『足りないもの』とか『不完全なもの』のなかに、その人なりの個性とか輝きがあるんだよって、つか先生が教えてくれた、そういう役」
と自身の考えに影響を与えてくれた経験であったと明かす。