閉館後もXで発信続ける老舗ホテル ネットで謎呼ぶ「紛失トラブルのエキスパート」エピソード

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   2024年1月末に閉館したホテル「熱川温泉ブルーオーシャン」(静岡県東伊豆町)のX公式アカウントが5月25日、営業当時の思い出をXで明かし、話題になっている。

  • 2024年1月末に閉館したホテル「熱川温泉ブルーオーシャン」。閉館後もXでは発信を続けている(写真はGoogleストリートビューから)
    2024年1月末に閉館したホテル「熱川温泉ブルーオーシャン」。閉館後もXでは発信を続けている(写真はGoogleストリートビューから)
  • 謎を呼んでいるXの書き込み。紛失トラブルの解決をめぐるエピソードが話題だ
    謎を呼んでいるXの書き込み。紛失トラブルの解決をめぐるエピソードが話題だ
  • ウェブサイトの「閉館のお知らせ」。「現在のところ再営業の目途はたっておりません」としている。
    ウェブサイトの「閉館のお知らせ」。「現在のところ再営業の目途はたっておりません」としている。
  • 2024年1月末に閉館したホテル「熱川温泉ブルーオーシャン」。閉館後もXでは発信を続けている(写真はGoogleストリートビューから)
  • 謎を呼んでいるXの書き込み。紛失トラブルの解決をめぐるエピソードが話題だ
  • ウェブサイトの「閉館のお知らせ」。「現在のところ再営業の目途はたっておりません」としている。

忘れ物は「女性用の下着」......「金庫に入れて鍵をかけた」謎の女性客

   公式Xは現在も稼働しており、プロフィール欄では「ピンチはチャンス! まずは原点に返り、町を盛り上げていくお手伝いをさせて頂きます!」としている。

   注目を集めているのは、「ある晴れた日の午後。ずっと引きずるナゾが生まれた」として営業当時のトラブルをまとめた投稿だ。

   午後になって「今朝チェックアウトしたお客様」がロビーを訪れ、「昨日泊まって、さっきチェックアウトしたんですが 忘れ物したので部屋に取りに行っていいですか?」と尋ねてきた。

   すでに清掃が終了していたことから部屋への案内を断ると、女性客は「え? ちょっとくらい、いいじゃないですか?」と食い下がり、忘れ物は「女性用の下着」だと主張した。スタッフはオフィスで忘れ物ノートと忘れ物箱を確認するも、忘れ物はなかった。そこで状況を詳しく確認すると、女性客は「金庫に入れて鍵をかけたので 入っていると思います」とした。

   「下着を金庫に入れて鍵をかけた」とするシチュエーションに、投稿主である「私」は「あートラブルの予感!」とピンときたという。

   女性客は「金庫に何を入れようと私の勝手じゃないですか? そもそもなんで部屋に行っちゃだめなんですか? 信じられない!! なんとかしてください!」と激昂。投稿主は女性客に「女性スタッフに行かせます」と説明し、清掃スタッフの「超ベテランのK子さん」に確認を頼んだ。

   投稿主は「モノがデリケートなモノだけに 一つ間違えると大炎上。さらに今日は満室! チェックインだけで50組は超えている。今ここでもめ事は起こしたくない」とヒヤヒヤしながら「紛失トラブルのエキスパート」のK子さんを待った。

   K子さんは女性客に「お部屋とても綺麗に使っていただき感謝しております。お布団まであげてくださり本当に助かりました」と感謝を伝え、「数分間、何か話していた」。すると、怒っていたはずの女性客は「笑顔に戻り、『失礼しました~』と明るく帰っていかれた」という。

   驚いた投稿主はK子さんに「K子さん! 何がどうなったの?」と尋ねるも、「あー、どうでもいいことなんで 忘れてください」とはぐらかされてしまったという。投稿主は見事にトラブルを解決したK子さんを「カッコいい! プロだ。プロフェッショナルだ!!」と称賛し、「それにしてもなんだこの、奥歯にモノが挟まったような状況。『男にはわからない何か』が隠されたまま、事件は一件落着した」とした。

Xの発信が続くことを「謎」と受け止める人も

   一連の投稿には、怒っていた女性客を笑顔で帰らせたK子さんの仕事ぶりを賞賛する声のほか、K子さんがどのようにして女性客を納得させたのかがわからず、スッキリしないとの声が寄せられている。

「ホテルマンのプライド...ホテルに限らず何の仕事にせよ誠実にプロ意識を持って仕事に向かう尊さ感じます」
「怒りまくる人間が落ち着いて矛を納めた理由(経緯)を他言しなかったことから、おそらく勘違い等、原因は客側の恥になることで、それを他言しないのがK子さんにとっての美徳や粋だったのかな」

   ホテルはいったん閉館したものの、再開に備えて建物のメンテナンスは続けており、Xも発信を続けている。この点を「謎」と受け止める人もいるようだ。

「謎として、宿泊客の問合せ内容も不明のまま、ベテラン女性従業員が解決した方法も不明のままです。が、私にとっての最大の謎は、4ヶ月近く前に閉館したはずの宿泊施設の公式SNSに今でも投稿が在ると言う事です」
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