元プロ野球選手の川上憲伸さんと高橋由伸さんが2024年5月21日、YouTubeチャンネル「スポーツナビ 野球チャンネル」に出演。今シーズンのセ・パ新人王を予想した。
新人王獲得のポイントは1年間1軍で活躍
セ・リーグの新人王候補として名前が挙がったのは、巨人の西舘勇陽投手。2023年のドラフトでは巨人と日ハムから1位指名を受けた本格派右腕だ。
高橋由伸さんは「今のところのイメージになるけど、西舘が優位かなと思います」とした。ここまでリリーフとして18試合に登板し、防御率2.76、14ホールドを記録している西舘投手が新人王候補の1番手であるとみる。
川上さんも西舘投手について「巨人のリリーフ陣では大勢が(ケガで)いなくなって、これから重要なところで投げると思う」と評価し、「最近の西舘投手の球威を見ると、よほどケガとかない限りは」と新人王の最有力候補に挙げた。
また、川上さんは「新人王は成績残したらいいのではなくて、(大事な)場面でね」と重要な場面で結果を残していい印象を残すことも大事であると語った。
高橋由伸さんも新人王を獲得するポイントとして、1年間1軍で活躍しないといけない点を挙げ「1年間(1軍に)居続けなきゃいけない所に難しさがある」と語った。
勝ち星がなかなかつかない状況でも焦りは禁物
川上さんと高橋さんがパ・リーグの新人王候補に予想したのは、西武の武内夏暉投手。武内投手はここまで6試合に先発し、3勝0敗、防御率1.43の成績。
川上さんは「いい活躍。まさに即戦力」と、2023年のドラフトで西武、ヤクルト、ソフトバンクの3球団が競合した左腕を絶賛。
高橋由伸さんは「あとは勝ちがどれくらい付くか」と語ると川上さんも「数字の印象があるから」と、現在最下位の西武でどこまで勝ち星を伸ばせるかもポイントだとした。
しかし川上さんは、勝ち星がなかなかつかない状況になったとしても焦りは禁物だと指摘する。
「1年間投げていく中で10勝とか目標はあると思う。勝ちがつかず6月、7月くらいで『まだ5勝もいってない』となった時に違うプレッシャーがあるかもしれない。勝ちを欲しがり出したりすると、ピッチングが変わってくる」
今シーズン終了後、新人王に輝いているのは一体誰だろうか。