「こういう経営者だから人が残る」スタッフとの対話で乗り越えた事例が注目
「出産が理由で辞めた人はこの10年いない」という経営者の話が注目を浴びたことがあります。
介護サービス事業を経営するXユーザーは、入社直後に妊娠の報告があったパートスタッフの話を例に挙げて投稿。このスタッフは計4回育休を取得したのち、社内で活躍しているといいます。
入社直後に妊娠報告があったパートさん計4回育休を取った結果、今ではめちゃくちゃ活躍している「こういう経営者だからこそ人が残る」 - Togetter
この経営者は対策として「人員の補充や話し合いをすることで、一部のスタッフへのしわよせをできるだけ避けてきた」とのこと。
人員については「可能なかぎり人員補充しますが、休暇明けの人件費を考えると難しい」「残されたスタッフに手当を、という会議も何度かしましたが、そんなに大きな額を出せるわけもなく、実際金では解決できないんですよね」との結論にいたり、スタッフとは「対話しながら乗り越えるしかない」と述べています。
投稿を読んだXユーザーからは
「マネジメント上大変なこともあっただろうけど、こういう経営者だからこそ人が残る」
「素晴らしい職場環境ですね」
と絶賛する声が多く集まりました。
もっとも一方で、「さすがに入社して1週間後の妊娠報告はすごすぎる。どこもこんな経営者ならいいなと思うけど...」と経営者の苦悩に思いをはせる声や、「こんなことがどこでも許されるには、国の補助が必要だよね」という意見もありました。
経営者がスタッフと対話を重ねた結果、会社にプラスとなる人材が残った好例ではありますが、マネジメントの難しさはもちろん、すべての業界・企業で実現させるにはハードルの高さを感じずにはいられません。
ここまでに挙げてきた産休・育休に関するXの投稿からは、妊娠・出産というライフイベントを手放しで喜べない労働環境や、働く人同士の助け合いだけでは解決できない問題が浮き彫りになっています。
表には出しにくいホンネの投稿には、産休・育休に伴う問題を解決するヒントが隠れているかもしれません。
以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド【J-CAST出張版】」でした。今回紹介したTogetterまとめを振り返りたい方はこちらからどうぞ。次回もお楽しみに。