DeNAが波に乗り切れない。ヤクルトに敵地・神宮で同一カード3連勝を飾ったが、本拠地・横浜スタジアムに戻ってきた広島戦で2連敗。再び借金生活に逆戻りとなった。
牧秀悟、筒香嘉智、宮崎敏郎、佐野恵太...打線は迫力十分
中心選手の牧秀悟が、右太もも裏肉離れで戦線離脱したのは大きな痛手だ。
だが、タイラー・オースティンが右太ももの肉離れで復帰。5年ぶりに日本球界に復帰した筒香嘉智、首位打者経験の宮崎敏郎、佐野恵太とタレントがそろった打線は迫力十分だ。にもかかわらず、上昇気流に乗れない。
2024年5月24日の広島戦は1-1で延長戦に突入。10回に一挙4点を奪われて力尽きると、翌25日は両球団合わせて計32安打15得点の乱打戦に。6-6の延長12回に三嶋一輝、石川達也が集中打を浴びて3失点で勝負が決した。
いずれも紙一重の試合だが、ファンからは試合終盤に筒香、宮崎ら主力選手に次々と代走を送る三浦大輔監督の采配に「首をかしげる采配が多すぎる。延長戦を見据えて戦っていないのか」、「三浦監督は4年目だけど限界を感じる」など辛辣な意見がSNS上で目立つ。
交流戦に向けて打線のテコ入れが必要か
スポーツ紙記者は
「勝てば印象がまた変わってくるんでしょうけどね。DeNAの課題はレギュラーと控えの実力差が大きいこと。特に内野はオースティン、宮崎を下げると、打力が一気に落ちる。交流戦に向けて打線のテコ入れが必要かもしれません」
と指摘する。
オースティンは25日の試合で一塁側カメラマン席に飛び込み、左手首を負傷。26日の同戦はスタメンを外れた。負の流れは断ち切れるか。(中町顕吾)