お笑いコンビ「千原兄弟」の千原せいじさんが2024年5月22日、公式YouTubeチャンネル「せいじんトコ」を更新し、僧侶になった理由を語った。
せいじさんは2日にインスタグラムで「本日、得度式をあげさせていただきました。天台宗 千原靖賢和尚となりました」などと投稿し、話題を呼んでいた。
芸人引退は「そういうことじゃない」と否定
「僧侶になった訳」と題した動画で、せいじさんは「動物専用の僧侶」になったとし、その理由について語り始めた。せいじさんは昨年に2~3カ月ほど、「千葉のすごい田舎」でのロケのために現地へ車で通っていた際、車に轢かれたと思われる動物の死骸を何度も見かけ、心を痛めていたという。
また別の機会に、友人からペットが亡くなって先祖代々のお墓に入れようとしたものの、お寺の意向などで入れられなかったという話を聞いたとのこと。その話を発端に調べたところ、仏教において動物は「畜生」と分類され、死後の世界で人間と再会できないと知り、「なんぼペットを可愛がってても、あの世に行ってから一緒に過ごせるものだと思っていたら、過ごされへん」と思ったという。
そういった既存の仏教の概念について、せいじさんは「どんどん変わっていくきっかけに、そういう時期やと思うねん。もうそろそろ」と持論を展開。「俺がお経をあげることによって、その動物が仏さんとしてあの世に送れるようにしようというので、得度を受けたわけやな」といい、「俺がお経をあげることによって動物と人間が同じ世界」「畜生道じゃなくて、人間と一緒にあの世で過ごせるようにするということ。それをするためになった」と説明した。
僧侶になったと発表したことで「芸人をやめるんですか?」とよく聞かれるというせいじさんは「そういうことじゃないから」と芸人引退を否定。また、家族には事後報告で、妻はネットニュースを見た友人の連絡でせいじさんが僧侶になることを知ったという。加えて、相方で弟の千原ジュニアさんにも「何も言っていない」とし、所属事務所である吉本興業にも事後報告だったと明かした。