37歳記者もダマされかけた「偽警察からの電話」その手口をリポート 各地で被害、2億円超詐取も

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

なぜ「香川県警」だったのか...犯人の狙い

「いや、何しろ遠いですから、今から、というわけには......」
「そうかと思います。また出頭された場合、携帯電話を押収されたり、勾留されたりということもあります。なので、よろしければ、このまま香川県警につなぎますので、電話で捜査にご協力をお願いできますでしょうか」

   確かに香川は遠い。しかも、出頭した場合「勾留」の可能性もあるという。それなら、このまま電話で話せれば......。そう思ってしまう人もいるだろう。だが、これも犯人の思うつぼだ。

   神戸新聞によると、24年3月、兵庫県の50代女性が約1500万円をだまし取られたケースでは、犯人は「高知県警の刑事」を名乗ったという。あえて遠隔地の警察を名乗ることで、直接出頭するのではなく、「電話での取り調べ」に誘導する狙いがあったのではないか。

   幸い、記者は冷静さを取り戻しつつあった。

「申し訳ないですが、一度こちらから電話をかけ直させてほしい」

   「警察官」の声がぐっと低くなった。

「そんなことをしたら、証拠隠滅の疑いがかかりますよ」
姉妹サイト