首都高「大黒PA」、外国人が詰めかけ観光地化? ツアーまで催行、お目当ては「JDM」文化

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日本の旧車の世界は「JDM=Japan Domestic Market」として有名に

   大黒PAの関係者は5月24日、J-CASTニュースの取材に対し、「外国人の方は、コロナ明けからけっこういらっしゃるようになりましたね」と明かした。

「それでも、まだ日本人が7、8割と、外国人よりも多いです。土曜日は、特に集まってくるので、警察が前もって動き、午後8時半ぐらいから毎週のように閉鎖されています」

   外国人は、日本のスポーツカーなどを見に来ることが多いとした。

「映画に出ている男性タレントの方がここを訪れたことがあって、その情報がX上で出回っていました。それを見て来られた方も、けっこういらっしゃいましたね」

   実際、22年8月には、映画「ワイルド・スピード」に出演したアメリカ人俳優が大黒PAを訪れ、ファンとのツーショットに応じていたと、X上でその写真などがいくつか投稿されていた。

   ネット上で調べると、映画にも登場した日本の旧車の世界は、「JDM(Japan Domestic Market)」と呼ばれ、JDMの文化を紹介する外国人向けのツアーがいくつも出ている。そのコースに、大黒PAが選ばれていた。インスタグラムで、「#jdm」のハッシュタグで検索すると、3600万件以上ヒットし、「#daikoku」でも8万件以上あった。

   大黒PAに「観光」で来た外国人について、大黒PAを管理する首都高速道路は24日、「PA内に目的外利用で集まっている人数及び外国の方の割合についてはわかりかねます」と取材に答えた。そのうえで、「PA内での本来の利用目的にそぐわない迷惑行為に対しては、休憩に立ち寄られる他のお客さまのご迷惑となることから、警察と情報共有を図り、注意喚起を行うなどの対応を講じてまいります」と説明した。

   神奈川県警の高速隊は同日、「外国人観光客が集まるようになったのは、コロナ禍の後からです」と取材に答え、集まる目的などは不明だとしたが、「高級車の見学や撮影をしている外国人が多いです」と明かした。PAが目的外利用されていることについては、「今後も首都高速道路等とも連携し、大黒PAの適正利用に関する広報啓発の活動を推進していきます」と述べた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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