2024年5月24日に放送されたNHK朝の連続テレビ小説「虎に翼」第40話で、主人公・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)の夫・優三(仲野太賀さん)が戦争に出征することになった。見送りのシーンに、朝から号泣したとのコメントが多く寄せられている。
出征前の最後のデート、寅子が土下座して謝罪
ドラマは昭和初期に日本で初めて法曹の世界に進んだ女性の実話に基づき、寅子が仲間たちと切磋琢磨しながら自らの道を切り開く姿を描く。
戦局が厳しくなるなか、とうとう優三の元にも召集令状が届いた。寅子の父・直言(岡部たかしさん)から「出征前に何かしておきたいことはあるかい」と尋ねられた優三は、「じゃあ、明日少しだけトラちゃんとお出かけさせてもらえたら」とお願い。翌日、2人は近くの川にでかけると、寅子は突然土下座をして「私、自分が弁護士として出世したいばかりに、優三さんの優しさにつけこんで結婚して。でもすぐやめて、優三さんに甘えて子ども作って......」と思いを懺悔する。寅子が優三と結婚した理由は、女性弁護士の立場の弱さを憂い、社会的信用を得るためであったことはこれまでに描かれてきた。
あまりにも悲しい変顔対決に反響
寅子の手を取って「トラちゃんが後悔せず、心から人生をやり切ってくれること。それが僕の望みです」と諭す優三に、寅子は「そんなもう帰ってこないみたいな。もう会えないみたなこと言わないでよ」と涙を流す。そして、出発の日。神妙な面持ちの寅子を、変顔で笑わせようとする優三。うまく笑えなかった寅子だが、すぐさま後を追いかけて「優三さん!」と声をかけると、渾身の変顔を披露する。思わず吹き出してしまった優三だが、優三もまた変顔をやり返して、2人はケラケラと笑い。溢れる涙を必死にこらえて「いってきます!」と笑顔を作り、寅子に別れを告げるのだった。
寅子の変顔芸といえば、優三が高等試験(司法試験)を受験する際にも「緊張したら今の私の顔、思い出してください」と言って、変顔でリラックスさせようとしたエピソードがある。
そうした過去も相まって、視聴者からは今回のシーンについて、「泣いてメイクができない」「朝から嗚咽。あんなに泣ける変顔ないよ...」「お腹痛い時に変顔してくれる寅子の優しさを優三さんは好きになった。 以来、二人にとって変顔は秘密の愛の言葉みたいなもの」「朝ドラ史上に未来永劫残るような大切なシーン」「ずっと涙が溢れ、声まで出そうでした...まさか変顔があんなに突き刺さってくるなんて お互いを思う優しさに涙」などと反響があがるとともに、優三の無事を願う声が多くあがっている。
?? #トラつばプレイバック ??
— 朝ドラ「虎に翼」公式 (@asadora_nhk) May 24, 2024
見送りのとき。
神妙な面持ちの寅子を、変顔で笑わせようとする優三。うまく笑えなかった寅子ですが、優三を追いかけて…。優三は、あふれ出る涙をこらえ、笑顔で旅立ちました。#虎に翼#伊藤沙莉 #石田ゆり子 #岡部たかし #森田望智#山田忠輝 #二ノ宮陸登 #仲野太賀 pic.twitter.com/Tn63rUUw49