元ジャニーズ事務所副社長の滝沢秀明氏が創業した「TOBE」が、所属アーティストらのコンサートチケットに「公式リセールサービス」を導入する意向だと2024年5月24日、わかった。
ファンクラブ登録者向けのメールで案内され、転売対策を歓迎するファンの声が相次いでいる。
署名サイトでも「TOBE所属アーティストのコンサートチケット転売対策の強化を求めます」の声
TOBE公式は24日、事務所所属アーティストのファンクラブ共通IDサービス「TOBE ID」のメンバーに向け、公式リセールサービスの導入に関するお知らせを送信した。
「この度、『公式リセールサービス』を導入いたします」と明かし、「リセールサービスは、チケットを購入後にやむを得ずご来場いただけなくなった場合に、チケットを安心・安全に出品できるファンクラブ会員様専用の公式サービスです」と説明している。
利用方法等、詳細については5月31日以降に改めて発表する予定だ。
アイドルグループのコンサートチケットをめぐっては、19年6月に「チケット不正転売禁止法」が施行されて以降も高額転売が絶えず、一部ではチケット詐欺なども問題となっていた。
プロ野球の一部チームやサッカー・Jリーグなどでは独自の公式リセールサービスを導入しているほか、グローバルボーイズグループ「JO1」やロックバンド「サカナクション」などは主催者公認の公式チケット二次流通サービス「チケプラトレード」を利用してリセールを行っている。アーティストによっては、公演ごとにリセールサービスの導入の判断をしているケースもある。
STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)では、旧ジャニーズ時代からリセールシステムの導入を望むファンの声が多いものの、未だ実現には至っていない。
転売対策強化求めるオンライン署名活動も
TOBE所属のアーティストらのコンサートでも高額転売やチケット詐欺等の問題が絶えないことから、5月19日には米国発の署名サイト「Change.org」(チェンジ・ドット・オーグ)で「TOBE所属アーティストのコンサートチケット転売対策の強化を求めます」とする有志による署名活動がスタートしていた。
こうした中での公式リセールサービス導入発表に、喜ぶ声が相次いでいる。
「公式リセール対応してくれたんだね 滝沢社長ありがとう。これで行ける人が増えたら良いなぁ」
「社長! 公式リセールありがとうございます 転売とか詐欺が減ればいいな」
「とうとう公式リセールサービス導入!! あとは顔認証システム導入されれば転売ヤーが滅びる日も近いのでは...」
Xでは、「公式リセール」「リセール導入」などのワードに並び、「滝沢秀明」「滝沢社長」がトレンド入り。新たなサービスの導入を決断した滝沢さんに感謝するファンが多いようだ。