近畿圏:首都圏と違い、大阪一極集中
近畿圏(2府4県)は首都圏とは状況が異なります。
中心エリアである大阪府に移動人口が集中していて、年間の転入超過数が1万人以上を記録している点は首都圏同様とも言えます。
ところが、近畿圏では兵庫県、京都府などからは人口が流出していて首都圏のように、全体で転入超過の流れが生まれておらず、大阪一極集中ながら周辺の神戸や京都からは転出、という構図になっています。
また、大阪府からファミリー層が転出している状況は東京都と同様ですが、転出する先が周辺エリアではなく主に首都圏というのも大きな違いです。
したがって、近畿圏は大阪府に移動人口が集中する一方で、圏域全体では2,670人の転出超過となっています。
特に20~34歳の若年単身者層が約1万人の転出超過となっていることは憂慮すべき事態と言えます。