「空前のサウナブーム」その後は? 年1ユーザー大幅増、月数回以上ユーザー激減のなぜ「愛好家はどこに消えた?」

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いろいろな楽しみ方をする人が、同じサウナで全員楽しめる施設を

――どういうことでしょうか。

立花玲二さん ミドル以上のユーザーとライトユーザーが別人かというと、そうでもないように思います。つまり、ミドルが翌年はライトの頻度になっていたり、逆にライトがミドルやベビーの頻度になったりするというようなユーザー内の頻度の変化もかなりの部分あるように思います。

――なるほど。ところで、サウナ愛好家全体が再びコロナ前のように戻ってきてもらうためには、何が重要でしょうか。サウナ業界はどう変わるべきだと思いますか。

立花玲二さん これも一概にはお答えしづらいですが、必要なのは施設側の新規客獲得よりも、既存ユーザーの頻度を上げるような取り組みかもしれませんし、頻度の変化は近年のコロナのようなサウナの外に原因がある場合があるかもしれません。

私自身がひとりの愛好家として、若干情緒的な話をすると、ひとりで静かに楽しみたい人も、複数でサウナを楽しみたい人も、純粋にサウナを楽しみたい人も、サウナ後のビールのために入る人など、いろいろな楽しみ方をする人たちが、同じサウナでそれぞれがちゃんと楽しめるような施設が増えるといいな、と思います。

これが冒頭申し上げた、何も考えずにサウナに行ったり、サウナが誰かの生活の一部になったりする理由になるのでは、と思います。

――今回の調査で、特に強調しておきたいことはありますか。

立花玲二さん 今回の調査に限ったことではありませんが、単純に人口が「増えた・減った」に一喜一憂するのではなく、この調査がユーザーの利用実態の把握や、顕在・潜在ニーズ、もしくはインサイト(顧客自身が自覚していない要求)の発見など、今後の業界の発展の一助となるような活用をされることを切に願っています。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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