何も考えずに足が向く、生活の一部になることがサウナの魅力
J‐CASTニュースBiz編集部は、日本サウナ総研代表の立花玲二さんに話を聞いた。
――サウナの魅力はどこにあるのでしょうか。
立花玲二さん ひとりの愛好家として感じているのは、特に理由なくサウナに足が向いていることが、サウナに魅力を感じている表れなのかと思います。
もちろん、気持ちいい、考えごとをするのにも、ボーッとするのにも最適、複数で行っても楽しいなどなど、感じているよさは多々ありますが、サウナに行く際には「気持ちよくなりたいから行こう」などとは考えずに行っています。
もはや習慣と言えるかもしれませんが、何も考えずに足が向く、誰かの生活の一部になり得ること自体がサウナの魅力なのではと感じています。
――愛好家の推定人口はコロナまではライト、ミドル、ヘビーとも一定の人数を維持しています。ところが、2023年にライトが再び増え始めているのに、ミドルとヘビーが逆に減った理由は、ズバリ何ですか。
立花玲二さん 「わからない」が現状の答えです。まずは今回の結果が統計的に有意なものかの検証と、その原因についてはさまざまな角度からの深掘り、経年観察が必要だと考えています。
ただ、調査方法やこれまでの結果を踏まえ、「何かが起こっている可能性がある」というのが当研究所の所感です。
ただ、ライトとミドル、ヘビーの違いについて説明すると、頻度の高いユーザーが施設存続にとって不可欠で、業界の発展に寄与しているという点については異論がありません。しかし、だからと言ってライトが「本当のサウナ愛好家ではない」かというと、そうとも言い切れない気がするからです。