「指名挑戦者は早く世界タイトル戦をやりたいから待っている」
WBAは、元WBA・IBF世界スーパーバンタム級王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン、29)が1位にランクされ、井上への指名挑戦権を持っている。
このような状況の中、金平会長は指名挑戦者を次のように定義し、井上陣営の立場を解説した。
「指名挑戦者は早く世界タイトル戦をやりたいから待っている。王者陣営が9月開催を提案しているのに『12月まで待ってほしい』というのは、井上陣営からしたら『なんなんだ』ということになりますよね。大橋会長はまっとうなことを言っていると思いますし、私も大橋会長と同じ考えです」
そしてこう続けた。
「グッドマン陣営が本当にやる気ならば9月開催で何も問題はないはず。指名挑戦者なので『もっと早くやらせてくれ』というのならば分かるが、その前にノンタイトル戦をはさみたいというのは駆け引きにもなっていません」
次期対戦候補として有力視されていたグッドマン陣営の消極的な姿勢から、対戦候補として元IBF同級王者で現WBO同級2位のテレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド、37)が新たに浮上している。