バットに当たらないボールを投げようと...
また、メジャー9年目の前田投手は、メジャーリーグの野球も年々進化していることに触れ「(1年目の頃と)全く違う」と指摘した。
「メジャー1年目の時はツーシーム全盛期で、全員ピッチャーがツーシームで動かしてゴロを打たせる。今みたいにシフトもそこまでまだなくて、ちょっとあるかなってくらい。そこから1、2年経ってバッターが『フライボール革命』って言われるようになって、ツーシームでゴロを打たないように打ち方も変わってきた。そしたら次は、ピッチャーが高めにフォーシームを投げ始めて、伸びのあるフォーシームを投げるのが全盛期になってきた」
ところが現在は、高めのフォーシームを「振らないバッターも増えてきている」とバッターも対策しているという。その上で前田投手は、投手にとっては「バットに当てさせないことが大事」だとして、次のように語った。
「当たればパワーがある分、長打になったりとかヒットになる可能性が高くて、だから今、(メジャーでは)大きい変化球が流行っていて、スイーパーとかが流行っているのはバットに当たらないボールを投げようとピッチャーがしている。今までだったら、ツーシームとかカットボールでバットに当てさせてアウトを取るのがピッチャーの主流だったけど、芯から外れても長打が出る。バッターの技術が上がってきている」