ただの1敗と割り切るしかない。だが、敵地・みずほペイペイドームに観戦に訪れた楽天ファンに申し訳ない思いは強いだろう。
楽天が2024年5月21日のソフトバンク戦で0-21の大敗。攻守に圧倒された。
ベテラン勢の状態が上がってこず
先発したポンセは2回、先頭打者の山川穂高らから5連打を浴びるなど7失点。3回以降も立ち直れず、4回途中11安打12失点KOを喫した。
火が付いたソフトバンク打線の勢いを止められない。2番手の桜井周斗も9安打6失点で、4回に一挙10点を失った。
5回には3番手の吉川雄大が栗原陵矢にこの試合2本目のアーチとなる2ランを浴び、5回終了時点で20失点。球場がどよめきに包まれた。
打線も反発力がない。国産打線は散発5安打で完封負け。もっとも、決して得点力が低いチームではない。135得点はソフトバンクに次ぐリーグ2位だ。
ただ、ベテラン勢の状態が上がってこないのが気になる。3番の浅村栄斗は打率.237、4本塁打、22打点。4番の島内宏明も打率.223、0本塁打、12打点と本来の姿に程遠い。
求められるチームの変革
「この大敗をきっかけにではないですが、浅村、島内の打順を下げるなどテコ入れを図るべきです。力を持った若手が育ってきているので、実績のある選手を特別扱いする必要はない。今年優勝を目指せる力はなく、若返りの時期を迎えているので数年先を見据えてチーム作りをいった方がいいと思います」(スポーツ紙記者)
屈辱的な大敗に選手、首脳陣は何を感じたか。ソフトバンクの独走を阻止するためにもチームは変革を求められている。
(中町顕吾)