首位を快走するソフトバンク。本塁打、打点でリーグトップを独走する山川穂高、リーグトップの打率.331をマークする近藤健介、ポイントゲッターの柳田悠岐と中軸の活躍が目立つが、この男の活躍を忘れてはいけない。
チャンスメーカーとして打線をけん引する周東佑京だ。
開幕から「1番・中堅」で活躍 打撃も安定
周東は過去に2度、盗塁王を獲得している。
代走で途中出場した昨年(2023年)のWBC準決勝・メキシコ戦で、9回一塁、二塁から一塁走者で逆転サヨナラの本塁生還した「神走塁」を鮮明に覚えている野球ファンは多いだろう。
だが、ソフトバンクに入団したプロ6年間で規定打席に到達したシーズンはゼロ。レギュラーに定着できなかった理由は打撃だった。
好不調の波が激しいのが課題とされていたが、今シーズンは違う。
「1番・中堅」で開幕から安打をコンスタントに量産し、打率3割をキープ。5月15日の楽天戦(楽天モバイル)では、2点リードの6回2死一塁で松田啄磨から右翼席へ1号2ランを放つなど、猛打賞の活躍で勝利に貢献した。