巨人・秋広優人が2024年5月20日にファーム降格となった。
昨季は121試合出場、打率.273、10本塁打、41打点
秋広は今シーズン、春季キャンプの実戦、オープン戦と結果を残せず、開幕2軍スタートだった。
イースタンリーグでは打率.216、0本塁打、9打点。だが、期待を込めて5月7日に1軍昇格したものの、結果を残せなかった。
7試合出場で19打数4安打、打率.211、0本塁打、0打点。外野の守備能力が高いわけでないため、打って存在価値を示したかったが、アピールできずに2週間でファームに逆戻りとなった。
若手の中でも成長株の筆頭だった。
昨年は規定打席に4打席足りなかったが、121試合出場で打率.273、10本塁打、41打点と爪痕を残した。7月下旬には4試合連続アーチをマーク。
とりわけ今シーズンは外野の3枠の定位置が確定していないため、十分にチャンスがあったが、打撃で試行錯誤を繰り返している。
「相手バッテリーが打ち取りやすい打者になっている」
スポーツ紙記者は
「いい時の秋広は打撃に柔軟性があり、広角にヒットを飛ばしていたが、今は上半身と下半身がバラバラでミスショットが多い。長打を打とうという意識が強すぎるのか、体が開くのが早く、逆方向への安打が見られなくなった。打撃面のよさが消え、相手バッテリーが打ち取りやすい打者になっている。どのような打者になりたいのか。打撃の方向性から見つめ直した方がいいと思います」
と懸念を口にする。
高卒4年目とまだまだ若い。球団のレジェンド・松井秀喜氏(現ヤンキースGM特別アドバイザー)の背番号「55」を継承する逸材は殻を破れるか。
1軍の舞台で再び活躍する姿をファンは待ち望んでいる。(中町顕吾)