プロボクシングのパウンド・フォー・パウンドランキング(PFP=階級の垣根を超えたさい最強を決めるランキング)をめぐる論争がインターネットで白熱している。
ボクシングファンが話題にしているのは、スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、31)と、ヘビー級4団体統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ、37)のPFPランキングで、どちらが1位になるべきかの論争が続いている。
ウシクが22勝(14KO)、井上が27勝(24KO)
PFP1位候補に挙がる井上とウシクの最新の試合をみてみると、井上が5月6日に東京ドームで元世界2階級制覇ルイス・ネリ(メキシコ、29)を6回TKOで破り、王座防衛に成功した。
一方、世界ヘビー級3団体統一王者(WBA・WBO・IBF)だったウシクは5月18日に、サウジアラビアでWBC同級王者タイソン・フューリー(英国、35)を相手に4団体王座統一戦を行い、判定勝利で4つのベルトを手にした。
海外のスポーツメディア、ボクシング専門メディアなどでは独自にPFPランキングを作成しており、米メディア「スポルティング・ニュース」(WEB版)はウシクの4団体王座統一を受け、19日に最新のPFPランキングを発表した。
3位だったウシクが2ポイント上昇し1位に輝き、1位だった井上は2位に後退。そして2位につけていたWBA・WBC・WBO世界ウエルター級王者テレンス・クロフォード(米国、36)が3位になった。
上位3人はプロで無敗を誇り、ウシクが22勝(14KO)、井上が27勝(24KO)、クロフォード40勝(31KO)。