「上級心理カウンセラー」と「JADP認定メンタル心理カウンセラー」とは
では、あおちゃんぺさんが取得した「上級心理カウンセラー」と「JADP認定メンタル心理カウンセラー」はどのような内容を学んだうえでの資格なのか。
J-CASTニュースの取材に応じた日本能力開発推進協会の担当者は、「上級心理カウンセラー」のカリキュラムと資格取得によってできることについて次のように説明した。
「心理学部、大学院 2年間で学ぶカリキュラムの中から、『交流分析』『論理療法』『認知療法』『認知行動療法』『フォーカシング』『内観療法』『ソリューション・フォーカスト・アプローチ』『芸術療法』の8つの心理療法を身につけ、クライエントの悩みに合わせた適切な対応ができます」
「カウンセリングの上級テクニックを持った心理カウンセラー」に与えられる資格だとした。
履修範囲は「心理療法の基礎知識について」「カウンセリング運営について」「クライエント対応について」といい、認定の通信教育講座の公式サイトには、1か月目に「認知行動療法」、「論理療法」、「認知療法」、「交流分析」を学び「問題解決力を高めます」とある。
2か月目に「対応できるクライエントの幅が大きく広がる『フォーカシング』『内観療法』をはじめ、今カウンセリング業界で注目されている心理療法を習得していきます」と記されている。
「JADP認定メンタル心理カウンセラー」については、
「社会心理学や発達心理学などの基礎概論から来談者中心療法による実践的なカウンセリング技術を身につけ、心理的に悩める人を社会的観点からもサポートし、問題解決に導くことができます」
と説明する。
「カウンセリングに関する基礎知識」「クライエントに関する基礎知識」「心理学に関する基礎知識」「精神医学の基礎知識」を学ぶことができ、カリキュラムについて認定の通信教育講座の公式サイトには、1か月目に心理学とカウンセリングの基礎を学び「カウンセラーとして必要な基礎知識を身につけていきます」、2か月目に「クライエントとの信頼関係の築き方、仕事とプライベートの切り分け方など、カウンセラーとして働く際のルールを学びます」と記されている。
いずれも「公認心理師・臨床心理士資格を取得するための学びのうち、カウンセリングの実践に必要な知識を集約しています」というが、2資格はそれぞれ異なる心理療法を学ぶ内容となるという。