LASSICが運営する「テレリモ総研」が20~65歳のテレワーク/リモートワーク経験者1066人を対象に、テレワークはオフィスワークと比べて「サボりやすいか?」と尋ねるアンケートを実施した。
その結果、「サボりやすい」「どちらかというとサボりやすい」と答えた人は、男性で79.7%、女性は84.4%を占めた。「サボりにくい」と答えた人は、男性の7.9%に対し、女性ではわずか1.4%だった。
経験者「軽い体操の延長でリビングに掃除機」
勤務中にどんなサボりをしているか尋ねたところ、男性の1位は「SNS、ネットサーフィン」で58.4%、2位は「寝る」で28.0%、3位は「ゲーム」で23.0%だった。
女性の1位は男性と同じ「SNS、ネットサーフィン」だったものの、回答率は男性より8.8ポイント低い49.6%。逆に2位の「家事」は男性を21.8ポイントも上回る42.9%。3位は「寝る」で23.5%だった。調査結果は2023年3月の発表。
この結果に、自宅でテレワークをしている女性のAさんは「ああ、私もだいたい同じですよ」と賛同している。
「私の場合、SNSはInstagramとTikTokをのぞく程度。ただの気分転換ですよ。男性社員で、ネットの株式投資で大損して会社を辞めた人がいましたけど、そこまで入り込んだらダメですよね」
Aさんによると、オフィス勤務と自宅勤務の最大の違いは「仕事をしながら家事ができること」。たしかに、オフィスでネットサーフィンはできても、家事はできない。
「座り仕事に疲れたら、誰だって椅子から立ちますよね。そのついでに軽い体操をしたり、その延長でリビングに掃除機をかけたり、キッチンで簡単な夕食の下ごしらえをしたり。この程度は目くじらを立てる必要ないでしょう?」
その程度は「サボり」にもならない理由について、Aさんは「オフィスにいるときだって、ずっと椅子に座っていたわけではない」と主張する。
「出社して働いていたときだって、息抜きにコンビニへコーヒーを買いに行ったり、考えごとをしながら散歩したり、同僚と雑談したりする時間があったと思うんですよね。時間にしたら、同じくらいじゃないですか?」
睡魔に襲われたら「決して我慢せず、短時間の仮眠を」
もうひとつ、Aさんは睡魔に襲われたときには「決して我慢せず、タイマーをかけて短時間の仮眠をする」ことに決めている。
「10分とか15分ですけど、ちょっと寝たら頭が冴えますよ。本当はオフィス勤務のときも仮眠くらい問題ないと思うんです。でも、上司の目が気になってなかなかやりにくい。それが自宅だとやりやすいだけです。これが本来の姿」
Aさんの職場では、四半期ごとに成果目標が立てられている。それをきちんと達成すれば、短時間の仮眠などまったく問題になるはずがないという。
「成果にフォーカスしたマネジメントなら、途中で何をしてようと関係ないはずなんです。むしろ役割や成果を明確にしていないと、椅子に張り付いていることが評価されるような本末転倒が起こりやすくなる。大事なのはマネジメントの頭の切り替えです」