「親の広大な敷地」がある地元なら住宅ローンも少なくて済む
このポストには、こんなリプライがつき、2000以上のいいねがついている。
「案外地方に大企業の系列工場あるんだよね/そこへ勤めて家は親の広大な敷地に上物だけ建てるからローンは少なくて済む/家族で働き子供は祖父母が面倒見る/休日はイオンにミニバンでお出かけ/年金支給日は祖父母(財布)を連れて回転寿司に繰り出す/港区で見栄の張り合いするより楽しそう」
さらにこのリプにも「家の者の1人でも/公務員になれば/とりあえず/安泰よ」といった反応が見られた。仕事も企業への就職だけでないとして「土木や漁師や農家なども都心の人がびっくりしてしまうような稼ぎの人結構います」と指摘する人もいた。
人間は古来、土地や家などの不動産だけでなく、祖父母や親戚、友人知人などを含む「共同体」の支援を受けながら生きてきたはずだ。それが戦後の個人主義や核家族化によって「開放」されたことで自由を得た一方、不自由さも負ってきたのかもしれない。
調査結果について、千葉県中西部の都市にUターン就職し、地元で結婚して2人の子どもを育てる30代後半の女性に聞くと「いまさら家制度には戻れませんけど」としつつ「個人にとって譲れないことも意外と変化しますから、それをどこまで先読みできるかじゃないでしょうか」とコメントした。
「若いころはアートやカルチャーなどの刺激がない地方に耐えられなくて、大卒で東京の会社に勤めたけど、自分で稼ぐようになってからはそういうものの優先順位が下がりました。なにより私には結婚して子どもを産むこと以上に優先したいことはなかったので、そういう刺激がなくてもいまは平気だし、そうなると夫の親族もいる地元に引っ越すメリットは多いんです。子育てが一段落したら、またそういう世界に触れたくなることもあるのかもしれないですけどね」