就活生は「自分のキャリアは自分で選択したい」 先輩社員は称賛「企業側の動きと波長あってる」

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ただしひとつの「キャリア観」に固執しすぎるのは損

   以前は就活生側も、法学部や経済学部のような「つぶしの利く学部」に入り、会社に「就社」するつもりの人も多かった。しかし、ジョブ型採用を行う企業が増えるにつれて、大学で専門的な勉強を志向する就活生側が増えているという。

「単にマーケティング専攻というだけでなく、ベンチャー企業のインターンでSNSを使ったデジタルマーケティングに携わった経験を積んだうえで、そういうジョブに応募するような人もいます。昔みたいに大学時代を遊び呆けた人は『ノースキル文系』として応募するジョブがなくなっていくのかもしれませんね」

   Aさんは、就活時のジョブを意識して大学生活を送ることは「いいことだと思う」としながら、乏しい社会人経験に基づくキャリア観に固執しすぎないようにすべきという。

「目標を持つとか、それに向かって努力すること自体は、とてもいいことだと思うんです。ただ、企業にはいろんな仕事があるのに、『マーケターになりたい』とか目立つ仕事にこだわり、実際に配属されないと『ガチャに外れた』と考えたりするのは、自分の可能性を狭めることになると思います」

   Aさんによると、キャリア開発の世界には「計画的偶発性」理論というものがある、と説明する。それは、ビジネスパーソンとして成功した人のキャリアにおけるターニングポイントの8割が「本人の予想しない偶然の出来事」によるものだった、という研究結果があるというものだ。

「単に偶然というだけでなく、その偶然を活かす行動や努力が重要なんですが、そういう偶発性を起こす5つの行動特性として『好奇心』『持続性』『楽観性』『柔軟性』『冒険心』があると言われているんですよね」
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