Xのインプレッション数(閲覧数)を稼ぐため、注目されている投稿に無意味な返信をしたり、その投稿と同じ文章を投稿したりする、いわゆる「インプレゾンビ」――。その動向に変化が起きている。インプレゾンビの多くは海外ユーザーだが、2024年5月13日頃から、自国の食べ物や風景の画像を投稿するようになったのだ。
J-CASTニュースはいわゆる「インプレゾンビ」アカウントの2人に話を聞いた。
中東の「インプレゾンビ」への呼びかけが発端
きっかけは、あるXユーザーが、中東の国々にいる「インプレゾンビ」に向けて地元の料理や自身の日本語学習の進捗を投稿してはどうかと呼びかけたことだ。
Xでは23年7月からクリエイターに向け、インプレッション数に応じた広告収入の分配を開始した。これにより、いわゆる「インプレゾンビ」が急増。注目を集めた投稿には、内容と関係のない不自然な日本語のリプライが続々と並ぶようになった。能登半島地震の際には、偽の救助要請や被災地の状況として別の場所の写真が投稿されるなど、偽・誤情報の温床にもなった。
この呼びかけは、偽・誤情報拡散のような迷惑行為でなく、日本人も異国文化を知ることができるような情報でインプレッション数を集めてはどうか――といった意図の提案のようだ。
これに、実際に中東地域のXユーザーたちが反応し、提案を実行。異国の料理や風景の画像は日本人から注目を集め、インプレッション数を稼ぎたい彼らとWin-Winの状況に。この現象はX上で注目を集めた。