韓国メディア「OSEN」(WEB版)が2024年5月15日、大リーグの特集記事を組み、日韓投手陣の現状を比較し相違を嘆いた。
同メディアは「リュウ・ヒョンジュン離脱で韓国はメジャーリーグ投手全滅なのに...日本がうらやましい、サイ・ヤング賞候補が3人もいるなんて」とのタイトルで記事を展開。記事は「24シーズンのメジャーリーグには韓国人投手がない」と書き出され、日韓投手陣の現状を解説した。
「当分の間、メジャーリーグに挑戦できる国内投手資源が不足している」
記事によると、昨シーズンまでトロント・ブルージェイズに所属し、通算11年間、大リーグでプレーしたリュ・ヒョンジン投手(37)が韓国プロリーグ(KBO)のハンファ・イーグルスに復帰したことで、「大リーグの韓国人投手が全滅した」とした。
米国でプレーする韓国人投手は複数いるが、大リーグのマウンドに上がっている投手はひとりもいないという。
23年オフにKBOのLGツインズからサンディエゴ・パドレスに移籍したコ・ウソク投手(25)は開幕直前にマイナーに降格し、大リーグのマウンドに立つことのないまま5月に交換トレードでマイアミ・マーリンズに移籍した。
同メディアは、米国野球に挑戦しているピッツバーグ・パイレーツのシム・ジュンソク投手(20)と、ロサンゼルス・ドジャースのチャン・ヒョンソク投手(20)に関して「これから米国で第1歩を踏み出し、マイナーリーグでの育成時間が必要だ」と指摘した。
そして、「当分の間、メジャーリーグに挑戦できる国内投手資源が不足している」と嘆いた。
「3人がサイ・ヤング賞候補に挙げられている」
記事では「うらやましい」とした日本人投手陣を称賛した。
「日本人の投手たちは、より多くの投手たちが活躍をしており韓国とは対照的だ」とし、「ベテランのダルビッシュ有(37)をはじめ、前田健太(36)、菊池雄星(32)、山本由伸(25)、今永昇太(30)、松井裕樹(28)、上沢直之(30)ら7人の投手が活躍中だ」と解説した。
さらに「7人のうち3人がサイ・ヤング賞候補に挙げられている」と続けている。大リーグの公式サイト内で行われた専門家によるサイ・ヤング賞の模擬投票で、今永、山本、菊池が候補に挙がったことに触れた。
韓国出身の野手に目を向けると、キム・ハソン内野手(サンディエゴ・パドレス、28)と「韓国のイチロー」ことイ・ジョンフ外野手(サンフランシスコ・ジャイアンツ、25)が大リーグでプレーしている。
キムはショートのレギュラーとして今シーズン45試合に出場しているが、イは13日のシンシナティ・レッズ戦の守備で左肩を痛めて故障者リスト入り。複数の韓国メディアによると、負傷した左肩は当初の予想とは違い深刻で、手術を受けた場合、回復するまで4か月から6か月かかるという。