巨人・新外国人の実力は? 元大リーガーが示す懸念...大活躍の可能性も「日本のピッチャーは世界一」

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   プロ野球巨人の元投手で大リーグのニューヨーク・メッツなどでプレーした野球解説者の高橋尚成氏(49)が2024年5月14日にユーチューブを更新し、巨人の新外国人選手エリエ・ヘルナンデス外野手(29)の実力を独自分析した。ヘルナンデスは13日に神奈川県川崎市のジャイアンツ球場で入団会見を行った。

  • 巨人の本拠地・東京ドーム
    巨人の本拠地・東京ドーム
  • 大リーグ時代のヘルナンデス(ヘルナンデスのインスタグラムより)
    大リーグ時代のヘルナンデス(ヘルナンデスのインスタグラムより)
  • ヘルナンデスと愛娘の2ショット(ヘルナンデスのインスタグラムより)
    ヘルナンデスと愛娘の2ショット(ヘルナンデスのインスタグラムより)
  • ヘルナンデス夫妻(ヘルナンデスのインスタグラムより)
    ヘルナンデス夫妻(ヘルナンデスのインスタグラムより)
  • ラクダを連れたヘルナンデス(ヘルナンデスのインスタグラムより)
    ラクダを連れたヘルナンデス(ヘルナンデスのインスタグラムより)
  • 巨人の本拠地・東京ドーム
  • 大リーグ時代のヘルナンデス(ヘルナンデスのインスタグラムより)
  • ヘルナンデスと愛娘の2ショット(ヘルナンデスのインスタグラムより)
  • ヘルナンデス夫妻(ヘルナンデスのインスタグラムより)
  • ラクダを連れたヘルナンデス(ヘルナンデスのインスタグラムより)

「長打をばかばか打っていくタイプではないという感じはします」

   ドミニカ共和国出身のヘルナンデスは右投げ右打ちで、大リーグのテキサス・レンジャーズ傘下の3Aラウンドロックに所属していた。大リーグでの出場は14試合で、22年にレンジャーズで打率.182、3打点を記録した。

   外国人選手に関して、巨人は23年オフにサンディエゴ・パドレスに所属していたルーグネッド・オドーア内野手(30)を獲得したが、開幕直前に退団した。大リーグ通算178本塁打のオドーアは長打を期待されていた。

   高橋氏は「やっと決まったかなという感じですね」と率直に切り出し、ヘルナンデスの実力を独自の視点で分析した。

「長打をばかばか打っていくタイプではないという感じはします。その割に気になるところがある。三振が少し多いかなという感じがする。もっとコンタクトできるバッターなのかなと思うが、トリプルA(3A)のピッチャーよりコントロールとか球のキレは日本のピッチャーの方がいいと思う」

   そして「でも(3Aで)3割近く率が残っている」とし、こう続けた。

「これはいい材料になる。トリプルAですけども、OPS(出塁率と翔打率を足した数字)も決して悪くない。巨人がどういう選手をほしいのか、というところ。ホームランを打てるバッターを探していたのではないかと思うので、そこにマッチするのかは分からない。とにかく外野手ということもあるので、ここはひとつ一歩進んだと思います。かなり動けます。すごく足もある。日本のピッチャーにアジャストできれば、十分にいけると思う」

   ヘルナンデスは大リーグで結果を残せなかったものの、3Aでは好成績を残している。

   昨シーズンはパシフィックコーストリーグで137試合に出場し、打率.298、18本塁打、99打点を記録。165安打はリーグ最多安打だった。今シーズンは同リーグで20試合に出場し、打率.289、2本塁打をマークしていた。

「オドーアみたいな、日本のことを下にみているような感じの選手だと...」

   高橋氏は「やってみないと本当に分からない」と前置きした上で、ヘルナンデスの可能性に言及した。

「日本でもしかしたら大活躍する可能性もなきにしもあらずだと思う。トリプルAの球場はそんなに狭くない。フェンスがけっこう高かったり、広い球場もかなりある。そこでホームランを打てなかっただけかもしれない。東京ドームは特にホームランが出やすい球場です。ポーンとフライが上がったら、そのまま落ちてこないで入ってしまう球場なので、もしかしたらホームランをけっこう打てる可能性も十分にある。期待していいと思う」

   スポーツ紙の報道によると、ヘルナンデスは現在、ジャイアンツ球場にて調整中で15日に初めて野外でのフリー打撃を行ったという。高橋氏は1軍デビューの時期を6月とみており、打順は日本の投手に慣れるまで6番か7番で起用されるだろうとの見解を示した。

「6番、7番にはまれば前を打つバッター自体も良くなっていくでしょう。今のジャイアンツの打線は元気がないので、かなり厳しい。ホームランはある程度出ているが、得点自体もあまり取れていないのではという気がする。ホームランだけで取っているだけのような印象。そういうことに関しては、いい起爆剤になってくれればいいかなと思う」

   日米両国のプロ野球を経験している高橋氏は、大リーグを経験した選手が日本で成功するカギについて、次のように持論を展開した。

「ある程度トリプルAでも成績を出している人だったら、日本に来てもいいところまで行けると思う。ただ、(開幕直前で退団した、ルーグネッド)オドーアみたいな、日本のことを下にみているような感じの選手だと成功しないと思う。やはり日本の文化だったり、日本の野球をリスペクトできて、なおかつチームの輪に飛び込むということができる選手ならばたぶん成功すると思う。どうしても日本の野球が格下にみられがちになる。でもそんなことはない。日本の野球だってレベルが高いですし、ピッチャーは世界一だと思っている。そういう面では日本のピッチャーのクオリティーは高い。それをリスペクトして、アメリカで成功しかなった分、日本で成功してもう1回メジャーで活躍するんだというくらいの勢いで来てくれないとたぶん成功はできないと思う」

   スポーツ紙の報道によると、ヘルナンデスはジャイアンツ球場でライトの位置でノックを受けたという。

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