閉山中でも登山客多数で、ほとんどが外国人だった
今回の富士山トレーニングでは、閉山中にもかかわらず、多数の登山客を見かけたと、まっつんさんは取材に明かす。それも、知人の日本人2人と山頂で出会った以外は、ほとんどが外国人だったという。
「他にも装備が不十分な登山者は何組か目につきました。特にフィリピンから来たという2名組の外国人は、上部で滑って転倒し、怖くなって下山してきたと話していました」
「彼らもハイキングシューズにチェーンスパイクを着用していました。フィリピンには冬山などないのかもしれませんが、事故になる前に、引き返してきてくれてよかったなと思いました」
もし外国人登山客らによる遭難や事故が起きるようになると、警察や行政が何らかの対策を迫られる可能性がある。
こうした状況について、まっつんさんは、登山家として、複雑な心境も明かした。
「人命が何よりも優先なのはもちろんですが、雪の時期の富士登山者の事故が増えて規制が強くなったりすると、海外の高所登山を目指す日本のクライマー(登山者)たちにとって、国内唯一の高山トレーニングの場(富士山)が使えなくなくなってしまうかもしれないので、そうならないで欲しいと思っています」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)
富士山にて、山頂から下降中に座り込んでモゾモゾする人影を見つけました。午後になり気温が下がりクラストし始めた雪面にチェーンスパイクをはいた外国人の登山者。大丈夫?と聞くと怖くて立てない、降りられないと言う。アックスもなく固くなり始めた雪面で滑ったら止まれず助からないかもしれない pic.twitter.com/5PwMq43wI9
— 赤い女ライダーまっつん (@red_mattsun) May 13, 2024