「怖くて立てない」閉山中の富士山で外国人登山客が悲鳴 救助した登山家が軽装備に苦言「危なすぎる」

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「外国人はわかったと言って少し落ち込んでいました」

   動けなくなった外国人にアックスを貸し、「道も分からない」というので、4人で同行下山した。

   外国人は、アックスの先端を雪面に刺してブレーキをかけながら進み、滑り落ちていかないように、まっつんさんら2人でサポートした。8合目ぐらいで傾斜が少し穏やかになると、外国人は立って歩いたが、危なっかしい足取りだったという。外国人は、ヘッデン(ヘッドランプ)も持っていなかったため、結局、そのまま付き添った。

   この外国人は、フランス出身で東京に住んでいるというが、日本の山を知らない様子だったという。同行者と2人で富士山に登ったものの、同行者は途中で怖くなって下山していた。しかし、この同行者と連絡がつかず、登山隊の他のメンバー2人が探しながら歩き、7合目の小屋で見つけて合流した。

   「独力では日没までに降りる事はできなかったろうし、どうなっていた事か..」。まっつんさんは、外国人の状況について、X投稿でこう振り返った。外国人には、少し厳しく注意したといい、取材にその内容を説明した。

「この時期の富士山は日中に晴れて暖かくなったら雪が柔らかく登りやすいが、午後になって太陽が当たらなくなったり、天気により気温が下がるとアイスバーンになることがあるので、今回のような装備で来てはならない、危なすぎる、ということを何度か話しました。外国人はわかったと言って少し落ち込んでいました」

   外国人とその同行者にケガなどはなく、まっつんさんらは、5合目まで一緒に降りて、2人が車に戻るところまで付き添った。

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