ヤクルト、ソフトバンクなどで活躍した五十嵐亮太さんが2024年5月12日、TBSラジオの番組「石橋貴明のGATE7」に出演し、ソフトバンク投手陣が好調の要因を分析した。
「ストライクゾーンに投げ込めているんですよ」
ソフトバンクは現在2位日本ハムに4.5ゲーム差をつけ、パ・リーグ首位。チーム防御率は1.99と12球団トップの成績だ。
五十嵐さんはソフトバンク投手陣が好調の要因として、倉野信次投手コーチの存在をあげた。
倉野コーチは2009年に二軍投手コーチ補佐に就任し、2021年まで一軍投手コーチやファーム投手統括コーチなどをつとめ、2022年にアメリカにコーチ留学。
さらに2023年はレンジャーズ傘下のマイナー投手育成コーチに就任し、MLB初の日本人投手コーチとなった経験を持ち、2024年からチーフ投手コーチ兼ヘッドコーディネーターとしてソフトバンクに復帰した。
五十嵐さんは
「先発も中継ぎも防御率はいいんですよ。その中で、先発が今年、何が変わったかというと、倉野コーチが戻ってきたんですけど、倉野さんの存在が大きいなと思っていて。去年と比較した場合、四球も減っているんですけど、ピッチャー陣全体的にストライクゾーンに投げ込めているんですよ」
とストライクゾーンで勝負できていることが好調の要因だとした。
「アメリカでもゾーンに投げ込んで抑えているピッチャーが強い」
そのうえで五十嵐さんは
「アメリカでもゾーンに投げ込んで抑えているピッチャーが強くて、今永投手なんかもそうなんですけど、ストライクゾーンでどんどん勝負していける。ピッチャー有利な展開で進めていけるように今年からなっている」
と分析した。
さらに「倉野さんに『ストライクゾーンで勝負しろって言ってるでしょ』と聞いたら、『そうだよ』と言っていた」とも語っていた。
また、五十嵐さんは、ピッチャーの心理にも踏み込んで言及した。
「ピッチャー心理からすると、打たれたくない気持ちが強いほどボールゾーンに投げちゃうんですよ。際どいところではなくで、甘くてもいいから、とにかくストライクゾーンで勝負。打たれても仕方ない、という野球をやってるんですよ。そうなると、ピッチャーってストライクゾーンに投げ込めるんですよ。打たれてもOKってかたちでやっているので、いい方向にいっています。コーチが変わるだけでこんなに変わるんだなと思いました」