「どうして?」目をかけていた期待の若手部下が退職 後悔する新米上司...そのやり方、熱意は正しかったのか

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

熱心に指導するも効果は上がらず

   AさんはY君の仕事のやり方について、その都度細かく注意し、時には厳しく叱るなど、「営業の何たるか」を口酸っぱく教え込もうと躍起になりました。

   デスクサイドだけでは足りず、会議室に呼び出し、1対1でこんこんと話すことも度々。今どき飲みにケーションははばかられるものの、出張時には夜は飲み屋でじっくり語ることも。

   時には説教のしすぎで、Aさん自身がふらふらになるほどでした。

   それでも、Y君はAさんが願うスピードで育ってはくれません。成果をなかなか上げられないY君に対する上層部の評価も、厳しくなっていきます。

   Aさんは自分の声掛けだけでは足りないと、先輩にあたる他のチームメンバーにもY君への助言を頼みましたが、やはり効果は上がりません。

「君にとって、営業はまだ慣れない仕事。分からないことや自信のないことは、上司や先輩によく訊いて習うように」「先輩に同行させてもらい、営業ノウハウを学んできたら」

   そうアドバイスしても、周囲に相談する様子はありません。

   Y君がじっとパソコンとにらめっこをしているので訳を聞くと、SNSやグーグル検索で「営業の裏技」を調べているとのこと。

   「おいおい、そんなことじゃ、うちの業界やお客様にフィットしたスキルは身に付かないぞ!」と、さらに叱責することに...。

姉妹サイト