衆議院東京15区の補欠選挙(2024年4月16日告示・28日投開票)での選挙妨害が注目されていた政治団体「つばさの党」が5月13日、警視庁の捜索を受けた。
捜索を受け、関係者らがコメントを発表している。
「家宅捜索されたけど無事です」
つばさの党をめぐっては、他陣営の演説中に拡声器などを使ったり、選挙カーを追い回したりといった妨害行為が問題視されていた。
複数陣営からの訴えを受け、13日に警視庁がつばさの党の黒川敦彦代表・根本良輔幹事長の自宅と、団体事務所の計3ヶ所に捜索に入ったと複数メディアが報じている。
黒川氏はXで、捜索の際の動画などをアップし、
「ガサ入れがきましたが特に何も変わりないです」
「つばさの党の半蔵門オフィスと関係先、ガサ入れに機動隊来過ぎ!おかしいだろ、小池ゆりこ。特に我々は逮捕されているわけではないし、小池の嫌がらせです」
などと投稿している。根本氏も、「家宅捜索されたけど無事です 逮捕状は出てないので逮捕はされてない メインの携帯とパソコン押収されただけ」とポストした。
一方、被害を訴えた関係者らも相次いでコメントを発表している。
日本保守党から補選に立候補していた飯山陽氏は、自身のYouTubeチャンネルで「『つばさの党』ガサ入れに被害者として思うこと」として持論を語り、「ガサが入ったっちゅうのはね、このまま"放置プレイ"されるよりはね、まぁ良かったんじゃないでしょうかという風に思いますが。でもなんで選挙期間中は放置されたのかな」と語った。
「被害者は多数、それなりに重い罪になるかと」
「都民ファーストの会」幹事長の尾島紘平氏は「つばさの党事務所および幹部自宅に家宅捜索が入りました。容疑は公職選挙法違反(選挙の自由妨害)」と説明し、妨害行為について「民主主義に対するテロであり、許されない行為でした」と厳しく批判した。
「被害者は多数、それなりに重い罪になるかと。模倣犯が続かないよう、法改正も急がれます。これが片付かないと、本当の意味で選挙が終わりません」
4月21日に「選挙の姿か? これが」などとして自らが転がされた動画を公開していた大田区議会議員の荻野稔氏は、「つばさの党の選挙妨害に襲われ、その時に怪我も負った。ですが、私の決意は以前にも増して強くなりました!」と投稿。
「今回のような暴挙を防ぎ、選挙の安全と民主主義の安定を維持していくためには、公職選挙法は改正・再編され、現代の情勢に対応する。より安全で安定した制度運用に変えるべきです」と訴えた。