プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(65)が2024年5月12日にユーチューブを更新し、今シーズン中にフリーエージェント(FA)権の取得が見込まれる巨人・大城卓三捕手(31)の去就を予想した。
「フル出場しないとお金が稼げない」
今シーズン、巨人・阿部慎之助監督(45)は大城、小林誠司(34)、岸田行倫(27)の3捕手を併用して起用している。大城は昨シーズン134試合に出場したが今シーズンは38試合中23試合の出場にとどまり、打率.188、3打点、本塁打ゼロだ。
大城は不振を理由に、8日に出場選手登録を抹消された。スポーツ紙の報道によると、阿部監督は大城の2軍落ちについて「1番のメインは気分転換。素晴らしいものを持っているんだから『野球が楽しいな』とかね。そういった原点に戻ってきてくれと言った」と説明したという。
このような背景を踏まえた上で高木氏は
「(今オフのFAで)大注目は大城。この先どう言う扱いになるか分からないけれども、例えばこの先同じようなことが起こるとすると、出るかなという感じがする」
と、今後の起用法次第ではFA移籍をする可能性があるとした。
そして「扱いというか起用法が現状のままであれば、なかなか残って修行するというのは厳しい」とし、「そうしない(フル出場)とお金が稼げない。自分の力というのも自分で分かる。働き場所を見つけて出るかなという感じはする」と現実的な観点から私見を述べた。
高木氏は大城の契約内容にも注目した。スポーツ紙の報道によると、大城は23年オフの契約更改で単年契約を結んだ。球団との交渉の中で、FA権や複数年契約の話は出なかったという。
「他球団は最大の評価は示していくと思うけども...」
FA権取得を翌年に控えた契約更改での単年契約に高木氏は「1年契約だと、いろいろ勘繰るところはあるよね」とし、次のように持論を展開した。
「他球団の評価は聞いてみたいと思うし、他球団は聞いたところでいいことしか言わないから。ほしいから。だってそれはそうでしょ。正直に『君はリードがどうのこうの』とかは絶対に言わない。『君の力が必要なんだ』と。最大の評価は示していくと思うけども、そんな評価を聞いてもしょうがない。自分が巨人に残りたいのか、残りたくないのか。他球団に行きたいのか、行きたくないのか。そこだから」
さらに大城がFA宣言をしたと仮定して、こう続けた。
「ただ同じ条件できたときに、こっちでは2番手でいる、こっちでは主戦だと。同じ金の条件で3年間、4年間といったら、大城の性格としてどっちを選ぶかなと。楽な方を選ぶのか、レギュラーとしてキャリアを積む方を選ぶのか。これは性格だな」
スポーツ紙の報道によると、大城は10日に2軍に合流し、12日に降格後初の打撃練習を行ったという。