ハンドメイド品はNG、救急隊がアクセサリーと間違える
こうしたハンドメイド品を使うことに対し、渋谷さんは緊急時に救急隊などがアクセサリーと見間違えてしまう懸念を指摘する。
「多種多様なアクセサリーヘルプマークだと救急隊もお洒落でつけているのか?緊急を要する難病の方か?見分けがつかなくなります。そもそも可愛いから持つものでも、アクセサリーとして持ち物でもありません」
渋谷さんはヘルプマークについて、使用する人の中には倒れてしまう恐れがある病気を抱える人もおり、救急搬送に至るケースもあるといい、
「ヘルプマーク・ヘルプカードは緊急、災害時の災害弱者対策としても必要です」
「ヘルプマーク→ヘルプカードを見て的確な搬送病院を決める役割や搬送先の病院でも、治療のヒントの役割を果たしています」
と説明する。さらに、総務省消防庁の係長から聞いた話として、「救急隊はヘルプマークをつけている方が倒れている場合、その方が何の病をお持ちの方か?詳しく記されてあるヘルプカードを持っていないか?尋ねます。ヘルプカードに記されてある『かかりつけ医』にスムーズに搬送可能だったケースを話してくれました」とも伝えた。
なお、フリマサイトでのハンドメイド品の販売は、マタニティマークでも散見される。J-CASTニュースはマタニティマークを管理・運営する「健やか親子21」事務局に取材を申し込んだが、取材は受け付けていないとの回答だった。マークの使用規程には、事務局に報告をすれば無料で使用することができるものの、営利目的や「マタニティマークの作成趣旨に反するなど、著しく不適当と認められる場合」の利用はできないことが記載されている。