ドライブで立ち往生!バッテリー充電1980円のはずが5万円超...スマホ検索、ロードサービス悪質業者にだまされない秘訣

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   ドライブ先で急なエンジントラブルは、大いに焦るもの。スマホでロードサービスを検索すると、あったー! 「基本料金1980円」。安さにひかれて来てもらうと、トンデモ料金で泣く羽目に。

   そこで、国民生活センターは2024年4月23日、「ネット検索で見つけたロードサービスのトラブル」という警鐘を鳴らす報告リポートを発表した。楽しい外出先で泣かない秘訣を担当者に聞いた。

  • 楽しいはずのドライブ先で…
    楽しいはずのドライブ先で…
  • ロードサービスのトラブルにご注意を
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  • 楽しいはずのドライブ先で…
  • ロードサービスのトラブルにご注意を
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「ボッタクリ」と思っても、外出先なので泣き寝入り

   国民生活センターによると、ロードサービスをめぐるトラブル相談は年々急増している。2018年度には43件だったのが、2023年度には920件と、6年間で約20倍に達した。こんな事例が代表的だ【イラスト】。

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(イラスト)ロードサービスのトラブル(国民生活センター作成)
【事例1】
息子が車で出かけていた時、バッテリーが上がり、車が動かなくなったという。インターネットで調べたロードサービスのサイトで、「バッテリー1980円~」という表示を見て申し込んだ。
すぐに担当者が来て、最初に金額欄が空欄の書面を出され、レ点を入れて同意するよう言われ、説明もなかったが言われるままにレ点を入れたそうだ。
バッテリー交換はせず、充電して作業が終わり、無事に復活したが、総額約5万円の請求書を出された。
高いと思ったが直ったので何も言えないと思い、クレジットカードで支払った。息子から相談を受け契約書の写真を見ると、基本料金1980円に加え、緊急対応の費用や、作業費等が記載されていた。高額なので返金してほしい。(2023年8月・20歳代男性)
【事例2】
外出先のコインパーキングで自動車のバッテリーが上がってしまった。インターネットでロードサービス業者を検索し、「バッテリー上がり 基本料金2480円」と表示されていたサイトが一番安かったので、電話で作業を要請した。
業者が到着後、メニュー表を提示され、基本料金のほかに作業別の料金が表示されていたが、具体的な料金の説明はなかった。約10分の作業時間でバッテリー上がりは解消したが、請求された料金は5万円超だった。
サイトの表示料金とあまりにも違うので納得できなかったが、外出先だったこともあり、クレジットカードで決済した。後日、相場よりも高額な料金を請求されたと分かった。(2022年11月・20歳代女性)

親の車を借りると、自動車保険に付く無料サービスを知らずに

   J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を行なった国民生活センター相談情報部の担当者に話を聞いた。

――高い料金に泣いて、せっかくのドライブを台無しにしないためには何が一番大切ですか。

担当者 自動車保険には無料で受けられるロードサービスが付帯しているケースが多い。だから、ドライブ中のトラブルに備えるため、日ごろから自分が契約している自動車保険の内容を確認して、連絡先のメモを運転免許書カードと一緒に入れておくといいでしょう。

ただし、若い年代の相談が急増しています。これは、親の自動車を借りてドライブ中にトラブルに巻き込まれることが多いからと思われます。ぜひ、車の貸し借りをする時は、家族間で自動車保険の情報を共有しておくことを勧めます。

――スマホで検索した安い料金に惹かれて呼んでみたら、事前の説明になかった「緊急対応費」や「祝日対応費」「消費税」といった特別料金がどんどん加算されるケースが目立ちますね。こういった「ぼったくり」のような要求にはどう対策を取ればいいのでしょうか。

担当者 普通の消費者トラブルの際は、複数の業者を呼んで相見積もりをとって費用の妥当性を検証する方法がベストの対策です。しかし、道路上で立ち往生して、横を他の車がビュンビュン走っている状態では、現実的ではありません。

そこで、最初に電話する時に、出来るだけ詳しく契約内容や料金システムを確認しておくことが大切になります。しかし、ロードサービス業者は「現場に行って車の状態を見ないと、詳しいことは言えない」として、はっきり言わないのが常套手段です。

現場でキャンセルできるか、事前に必ず確認を!

――そうした場合はどうしたらよいのでしょうか。

担当者 その対抗策として、「話が違う」「料金が高過ぎる」と思った時に、現場でキャンセルできるのかどうか、また、キャンセル料が発生するならいくらなのか、必ず事前に確認して下さい。

1万円近いキャンセル料を取られるケースが多いです。また、高圧的な態度で契約を迫る業者もいます。身に危険を感じることがあれば、警察を呼ぶことも一法でしょう。

いずれにしろ、普段から自動車保険の情報を家族の間で確認しておくことが、トラブル防止の最上の方法です。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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