親の車を借りると、自動車保険に付く無料サービスを知らずに
J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を行なった国民生活センター相談情報部の担当者に話を聞いた。
――高い料金に泣いて、せっかくのドライブを台無しにしないためには何が一番大切ですか。
担当者 自動車保険には無料で受けられるロードサービスが付帯しているケースが多い。だから、ドライブ中のトラブルに備えるため、日ごろから自分が契約している自動車保険の内容を確認して、連絡先のメモを運転免許書カードと一緒に入れておくといいでしょう。
ただし、若い年代の相談が急増しています。これは、親の自動車を借りてドライブ中にトラブルに巻き込まれることが多いからと思われます。ぜひ、車の貸し借りをする時は、家族間で自動車保険の情報を共有しておくことを勧めます。
――スマホで検索した安い料金に惹かれて呼んでみたら、事前の説明になかった「緊急対応費」や「祝日対応費」「消費税」といった特別料金がどんどん加算されるケースが目立ちますね。こういった「ぼったくり」のような要求にはどう対策を取ればいいのでしょうか。
担当者 普通の消費者トラブルの際は、複数の業者を呼んで相見積もりをとって費用の妥当性を検証する方法がベストの対策です。しかし、道路上で立ち往生して、横を他の車がビュンビュン走っている状態では、現実的ではありません。
そこで、最初に電話する時に、出来るだけ詳しく契約内容や料金システムを確認しておくことが大切になります。しかし、ロードサービス業者は「現場に行って車の状態を見ないと、詳しいことは言えない」として、はっきり言わないのが常套手段です。