福岡市を拠点に活動するHKT48は2024年5月9日、東京・渋谷で開いたコンサートで、新たに加入したメンバー、7期生16人をファンにお披露目した。新メンバーのお披露目は22年5月の6期生以来2年ぶり。
7期生の加入でメンバーは総勢53人に。国内のAKB48グループとしては、AKB48(48人)、大阪・難波のNMB48(50人)を上回り、名古屋・栄のSKE48(59人)に次ぐ大所帯だ。
総勢53人「新たなファミリーを築いていけるように」
この日のステージは、冒頭2曲「人差し指の銃弾」「君のことが好きやけん」を7期生が担当し、その後に先輩メンバーが登場する構成だ。中盤では、グループの代表曲のひとつ「Chain of love」も7期生だけで披露し、龍頭綺音(りゅうとう・あやね)さん(13)がセンターポジションに立った。
冒頭2曲の直後、「チームK4」キャプテンの松岡はなさん(24)は感慨深げに「もう、私、リハーサル泣いちゃったんですよ。感動しちゃって...」。「チームH」キャプテンの豊永阿紀さん(24)は、53人という人数に触れて、
「このフレッシュなみんな(7期生)と、みんなの後ろの、わちゃわちゃした先輩たちと、新たなファミリーを築いていけるように精一杯頑張ります」
と意気込んだ。
16人のうち9人が福岡県出身で、3人が長崎県出身。残る4人の出身地は熊本県、山口県、愛知県、千葉県が1人ずつだ。平均年齢は14.4歳で、6期生加入時の14.3歳と近い。最年少は呉優菜(くれ・ゆうな)さん(12)。AKB48グループ全体でも最年少だ。自己紹介コーナーでは、グループの楽曲「シンデレラなんていない」の一節をアカペラで披露。歌唱力の高さに会場がどよめいた。
「全国握手会とか劇場とか、コンサートも。全部行っていました」
最年長の山川万里愛(やまかわ・まりあ)さん(18)は「オタ歴10年」で、「全国握手会とか劇場とか、コンサートも。全部行っていました」。推しメンは2期生の秋吉優花さん(23)だ。秋吉さんはこの時は出番ではなかったが、やり取りを聞いて舞台袖から「ありがとうね」と顔を出すハプニングもあった。
豊永さんが「(加入前に)見たこと、何回もあるよね?」というメンバーも。江浦優香(えうら・ゆうか)さん(13)だ。豊永さんはサッカーJ1・アビスパ福岡の公式アンバサダーを務めており、江浦さんは同チームのジュニアチアリーディングチームに所属していた、という間柄だ。地頭江音々さん(23)は「じゃあ、実は阿紀ちゃんの座を狙っているという......ではないね!2人で仲良く応援していこう、ということですからね」と解説していた。
コンサートでは言及されなかったが、16人の中には元々アイドル活動の経験があり、HKT48のオーディションを受けて合格した人も複数いる。
7期生については、5月12日17時から、ニコニコ生放送で「お披露目特番」も配信される。さらに個性豊かなキャラクターが明らかになりそうだ。
7期生のように初めてコンサートに出演する人がいる一方で、最後のコンサートになったメンバーもいる。5月11日夜に卒業公演を控える4期生の堺萌香さん(25)だ。同期の豊永阿紀さん、地頭江さんとパフォーマンスした「さくらんぼを結べるか?」では、大きな声援が寄せられた。
コンサート終盤では、4月7日に卒業を発表した松岡さんの卒業コンサートが9月28日に福岡市内で行われることも発表された。
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)