なぜ今永昇太の球を大リーガーは打てないのか? 元大リーグ投手が指摘...ポイントはストレートの「性質」

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「甘めの球でも全部バッターが差し込まれている」

「しっかり指にかかってなおかつ押し込めている。ただスピンをかければいいというものじゃなくて球持ちもいいので、ポンと押せて最後にスピンをかけている。それがアメリカのバッターからしてみれば、すごくタイミングが取りづらかったりする」

   どういうことか。高橋氏の説明は続く。

「アメリカのバッターはどちらかといえば、下からしゃくるバッターが多くなっているので、ファストボールと低めの変化球ですごくうまく打ち取っている。甘めの球でも全部バッターが差し込まれている。1、2、3のタイミングでいっているのに差し込まれている。それぐらいスピンが効いていて、バッターが予想していないくらい来ていると思う」

   今永は今シーズン7試合で160人の打者に対して43個の三振を奪っている。高橋は今永の奪三振率の高さの要因のひとつに、スピンが効いたストレートと低めにコントロールされたチェンジアップを挙げた。

   そして、ストライクゾーンに対する今永の考え方を「9分割で分けていない気がする」とし、次のように持論を展開した。

「4分割くらいにして大胆にストライクゾーンを攻めていっている感じがする。少々(コースが)甘くても今永選手のスピン量だったら打ち取れる、空振りをとれる。その分、ストライクゾーンに投げ込もうという気持ちが強いと思う。高めも大胆にコースを狙うというより2分割、インコースとアウトコースだけを考えているような感じがする。だからストレート系は大胆に、変化球はすごく慎重に低めに投げている」

   今永は5月8日に行われたサンディエゴ・パドレス戦に先発。7回7安打8奪三振2失点と好投したが勝敗はつかなかった。チームは3-2で9回サヨナラ勝ちした。

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