「坂上どうぶつ王国」放送の被災地ネコの保護活動が波紋 「飼い主に配慮すべき」と批判も、フジテレビ「お答えする立場にない」

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5月8日になって「被災犬猫保護情報掲載サイト」掲載を確認

   この投稿で、うささんは、「命が最優先です」と男性らの保護活動に理解を示しながらも、「飼い主不明の猫を保護したら、情報を公開しなければいけないと思うのです」と訴えた。

   その後、5月8日になって、別の保護関係団体がX上で、環境省などが運営している「被災犬猫保護情報掲載サイト」に保護したネコの情報をアップしたと出演男性から連絡があったと明らかにした。サイトを見ると、西保地区で男性が保護したとするネコの情報が公開されている。

   うささんは10日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように話した。

「出演した方たちは、被災地で1月から活動しており、2月にネコの譲渡会を開いたと聞いています。他に3匹の飼い主が見つかっており、保護したネコを公開するサイトはいくつかありますので、せめてそこに早く載せるべきでした」

   番組の取り上げ方についても、うささんは、疑問を呈した。

「動物を保護して幸せにするという番組のコンセプトを考えても、あまりに常識がなさ過ぎると思います。下調べも十分にしていなかったと思われ、テレビ局の責任はすごく大きいと思っています」

   保護したネコの扱いについて、石川県の薬事衛生課は10日、「情報交換サイトに保護したネコを載せたのなら、飼い主を見つけるための通常ルートになります。また、ペットは、法律上モノの扱いですので、警察に届け出る必要があります」と話した。

   番組に出演した男性は、4月28日にインスタグラムで、保護したネコの写真をいくつか投稿し、その数は明記しなかったものの、集落の世話役などに確認して、飼い主がいなかったり飼育を放棄したりしたネコだと判断したと説明していた。

   男性は5月10日、取材に対し、誠実にやるべきことをやっており、これ以上火に油を注ぎたくないため、記者に説明したことは記事にしないように求めた。

   フジテレビの広報宣伝部は同日、取材に対し、次のようにコメントした。

「被災地での猫の保護活動を取材し放送しました。番組でご紹介した取材内容以外の該当する保護活動の詳細に関しては、当社はお答えする立場にございません。視聴者の皆様に様々なご意見があることは承知しております。また、保護活動家の方々に適切な対応をお願いしております」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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