文末の「。」が怖い!「マルハラ」は本当にある? 20代2割「威圧感アリ」の調査結果に...担当者は「ない」と言い切る理由

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   目上の人から届くLINEなどの文末が「。」だと、威圧感がある?

   マルハラが話題になっているが、インターネットで成果報酬型広告事業を展開しているフォーイット(東京都渋谷区)が5月8日、「マルハラ」と呼ばれる現象に関する調査結果を発表した。

   それによると、20代では約2割が「威圧感」を覚える、「怒っている」と感じる人も約1割いることがわかった。「マルハラ」は本当にあるのか? 調査担当者に聞いた。

  • LINEの「。」を見て悩む女性
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  • 「マルハラ」は本当にある?
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俵万智さんの「X」投稿で話題...絶妙なマルハラ短歌

   マルハラとは「マルハラスメント」の略称で、LINEなどで目上の人から受け取ったメッセージが句点(。)で終わっていると、若者が威圧感や冷たさを感じて恐怖を抱く、というもの。

   2024年4月6日に産経新聞が「文末の句点に恐怖心...若者が感じる「マルハラスメント」 SNS時代の対処法は」という記事を報じて広まったとされる。

   同2月8日には歌人の俵万智さんが「X」にマルハラについての短歌をこう投稿して話題になった。

《句点を打つのも、おばさん構文と聞いて...この一首をそっと置いておきますね~ 優しさにひとつ気がつく ×でなく○で必ず終わる日本語》

   フォーイットの調査(2024年3月28日)は、20歳~69歳の男女500人が対象だ。

   句点終わりの文章をどう感じるかに対して、「丁寧さ」「威圧感」「距離感」「怒っている」「あまり気にしたことはない」の5つの選択肢を用意。複数回答可としたが、「あまり気にしたことはない」を選択した場合だけは単一回答とした。

   調査の結果、全体では回答数が最も多かったのは「あまり気にしたことはない」(64.8%)で、6割以上を占めた。次に多いのが「丁寧さ」(24.6%)で、以降は「威圧感」(9.0%)、「距離感」(6.0%)、「怒っている」(3.6%)と続いた【図表1】。

(図表1)文末が「。」で終わる文章を受け取った時にどう感じるか:全体(フォーイット作成)
(図表1)文末が「。」で終わる文章を受け取った時にどう感じるか:全体(フォーイット作成)

   句点終わりの文章をいわゆる「マルハラ」として、ネガティブに受け止めてしまうユーザーが1割近くいる結果となった。

   年代別にみると、60代の約8割(79.0%)が「あまり気にしたことはない」と回答した一方、20代は53.0%、30代は59.0%と若い年代ほど多少気になる傾向を示した【図表2】。

(図表2)文末が「。」で終わる文章を受け取った時にどう感じるか:年代別(フォーイット作成)
(図表2)文末が「。」で終わる文章を受け取った時にどう感じるか:年代別(フォーイット作成)

   感じ方については「丁寧さ」が全年代で最も多いが、20代では「威圧感」を挙げる人が18.0%いるなど、若い世代ほど「威圧感」「距離感」「怒っている」とネガティブにとらえる人が多くなり、世代間でギャップが生じる結果となった。

   この結果について、フォーイットはこう結んでいる。

「現在、企業のコンプライアンスの徹底が図られ、ハラスメントの防止に力を入れている企業も増えつつある。しかし、マルハラの場合はパワハラやセクハラとは違って、言動そのものに問題があるわけではなく、現状では対策が難しいと言わざるを得ないかもしれない。ただ、異なる背景・価値観を持つ人がいることを理解し、お互いに尊重し合うことが必要不可欠だといえるだろう」
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